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2023.03.07更新

こんにちは、平井皮膚科クリニックです♪
3月、春ですねflower2
今回はニキビについてお話しします。

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ニキビは、毛穴がホルモンと細菌と皮脂の相互作用によって炎症を起こす疾患です。

【 ニキビの種類 】

皮脂が毛穴に溜まった初期の症状を面皰(めんぽう)といいます。

*炎症なし
白ニキビ……毛穴の閉じている状態のニキビ 面皰(めんぽう)
黒ニキビ……毛穴の開いた状態のニキビ 乾いた皮脂や角質の溜まったニキビ

*炎症あり
赤ニキビ……悪化したニキビ 丘疹(きゅうしん)
黄ニキビ……化膿したニキビ 膿疱(のうほう)

さらに炎症がひどくなると、
皮膚の下に膿がたまった袋ができたり…嚢腫(のうしゅ)
硬く大きく触れる状態…硬結(こうけつ)あるいは、結節(けっせつ)
になったりします。
炎症が治まって平らになっても
赤み…炎症後紅斑(えんしょうごこうはん)
が一時的に残ります。
この赤みは時間とともに消えるのでご心配ありません。
しかし炎症が強いと、
盛り上がったケロイド状の痕…肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)
へこんだ痕…陥凹制瘢痕(かんおうせいはんこん)
が残ってしまうことがあります。

ニキビの症状は、面皰や丘疹、膿疱、炎症後紅斑などが混ざっています。

【 ニキビの原因は? 】

アクネ桿菌(かんきん)という皮膚常在菌によっておこるとされています。
アクネ桿菌は脂腺の奥に生息し、詰まった毛穴の中の皮脂を栄養として過剰に増殖し、ニキビを作ります。

皮脂の分泌過剰 → 毛穴の詰まり → アクネ桿菌が毛穴で増加・炎症

進行すると毛穴が破れ中身が流れ出し、炎症が広がる場合があります。
皮膚の深い部分を傷つけてしまうため、ニキビ痕が残ってしまう場合があります。

*皮脂分泌が過剰になる原因
思春期のホルモンバランスの変化・生活習慣・疲労・ストレス・睡眠不足・肌への刺激などがあります。
皮脂の分泌量が増えると同時に肌のターンオーバーが正常に行われなくなり、ニキビができやすくなります。

また、最近ではマスクによるニキビの患者様の多くご来院されます。
マスクをしていると汗だけでなく皮脂の分泌が増えます。
マスクを1日つけた日はしっかり洗顔をしましょう。

【 ニキビの予防 】

*朝晩の洗顔
洗顔の際はゴシゴシ擦らず、たっぷりの泡でやさしく洗い、生え際などに洗顔料が残らないように注意してください。
拭き取りの際も、タオルでごしごしと擦らないように、やさしく押して水分を取ってください。
乾燥肌の方は、洗顔後の保湿をおすすめします。
また、風呂では最後に顔を洗って、付着したシャンプーなどを落とします。

*髪型の工夫
髪による刺激や雑菌の付着を防ぐために、髪型を工夫しましょう。
フェイスラインに毛先が触れるようでしたら、ゴムやバレッタなどでまとめます。

*寝具の刺激
ニキビは寝具も関係している可能性があります。
肌触りの悪い寝具による刺激により、ニキビができやすくなってしまいます。
また寝具に付着した雑菌がニキビを誘発する可能性もありますので、清潔に保ちましょう。

*ノンコメドジェニック
ニキビの原因になりにくい、ノンコメドジェニック化粧品の使用をおすすめします。
当院でも、ノンコメドジェニックの洗顔・保湿の販売をしています。

*生活習慣の見直し
生活習慣を見直してホルモンバランスを整えることが大切です。
バランスのとれた食事と規則正しい生活を心がけ、ウォーキングやヨガなどゆったりとした運動でストレス発散することをおすすめします。

【 ニキビの治療 】

ニキビは治りにくい皮膚の病気です。
個人差はありますが、3か月以上通院される方が多いです。

ニキビの治療薬は皮膚科で保険診療内での処方が可能です。
必ず医師が診察し、内服や外用剤を医師の判断によって処方となります。

また、当院ではニキビ肌向けの洗顔や保湿化粧品の販売、ケミカルピーリングなどの自由診療(費用が10割患者様ご負担となる治療)も選択できます。
ご希望の場合は当院スタッフにお気軽にお声がけください♪

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当院では皮膚のほか、頭から爪まで様々な症状の診察を行っています。
お困りの際は平井皮膚科クリニックまでお問い合わせ、ご来院ください。

 

投稿者: 平井皮膚科クリニック

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