皮膚の赤み
皮膚の赤み
皮膚の赤みとは?
皮膚の赤みは、医学的には紅斑といわれます。さまざまな原因で皮膚が炎症を起こしたり、血管が広がったりすることで現れます。これは体が外からの刺激や異物から自分を守ろうとする反応の一つです。
赤みが起きる仕組み
・皮膚の炎症が起こると、血流が増えて赤く見えます。
・毛細血管が広がることで、皮膚表面が赤くなります。
・かゆみやブツブツ(水ぶくれ)が一緒に出ることもあります。
皮膚の赤みの主な原因
・皮膚の炎症(ニキビ、かぶれ、湿疹、アトピー性皮膚炎、虫刺されなど)
・皮膚のバリア機能の低下(乾燥、紫外線、摩擦、誤ったスキンケアなど)
・毛細血管の拡張(繰り返す肌トラブルや寒暖差などによる一時的な血管の広がり)
・その他、脂漏性皮膚炎や薬の副作用、ウイルス感染なども原因となります。
皮膚の赤みを起こす主な疾患
・湿疹・皮膚炎
かゆみやブツブツ、水ぶくれを伴うことが多いです。洗剤や金属、化粧品などの刺激やアレルギーが原因になることもあります。
・じんましん(蕁麻疹)
急に皮膚が赤く盛り上がり、かゆみを伴います。しばらくすると跡形もなく消えるのが特徴です。食べ物やストレス、薬などがきっかけになることがあります。
・アトピー性皮膚炎
体質やバリア機能の低下が関係し、慢性的に赤みやかゆみ、乾燥が続きます。季節や環境、ストレスなどで悪化しやすいです。
・乾癬(かんせん)
盛り上がった赤い斑点ができ、表面に白い粉のような鱗屑(りんせつ)がつくことがあります。慢性的に経過し、良くなったり悪くなったりを繰り返します。
・酒さ(しゅさ)
顔、特に頬や鼻に慢性的な赤みや火照りが出る病気です。30代以降の女性に多い傾向があります。
・帯状疱疹
体の片側に赤みと水ぶくれ、強い痛みが出るのが特徴です。水ぼうそうにかかったことがある人が、免疫力低下をきっかけに発症します。
・薬疹やウイルス感染による発疹
薬の服用やウイルス感染が原因で全身に赤い発疹が出ることもあります。
・その他の原因
衣類の擦れや乾燥、睡眠不足や栄養バランスの乱れ、アレルギー、細菌やウイルスの感染なども赤みの原因になります。
日常生活での注意点
皮膚の赤みがあるときは、以下の点に注意して日常生活を送ることが大切です。
1. 刺激を避ける
赤みがある肌は敏感になっているため、化粧品や洗剤、摩擦などの刺激をできるだけ避けましょう。
洗顔や入浴時はゴシゴシこすらず、やさしく洗うようにしてください7。
2. 保湿をしっかり行う
肌のバリア機能が低下していることが多いので、低刺激性の保湿剤でしっかり保湿しましょう。
3. 紫外線対策をする
日焼けは赤みを悪化させるため、外出時は帽子や日傘、長袖などで紫外線を防ぎ、低刺激性の日焼け止めを使うと良いです。
4. 清潔を保つ
枕カバーやタオル、シーツなど、肌に直接触れるものは清潔に保ちましょう。
5. 掻かない・触らない
赤みやかゆみがあっても、掻いたり触ったりすると悪化しやすいので注意しましょう。
6. 規則正しい生活を心がける
睡眠不足やストレスは肌の回復を妨げるため、十分な睡眠とバランスの良い食事を心がけましょう。
7. 悪化する場合は早めに受診を
日常のケアで改善しない場合や、悪化する場合は早めに皮膚科を受診してください。
これらを意識して、無理のない範囲で日常生活を送りましょう。
まとめ
皮膚の赤みは、軽いものから治療が必要な病気までさまざまな原因があります。かゆみや痛み、発疹の広がり、発熱など他の症状を伴う場合や、赤みがなかなか治らない場合は、早めに平井皮膚科クリニックにご相談ください。
































