水虫

水虫

水虫とは

水虫は、正式には「白癬(はくせん)」と呼ばれる皮膚感染症です。カビの一種である白癬菌が皮膚に感染することで発症します。主に足に発症しますが、手や頭部、体や陰部など全身の皮膚にも発症する可能性があります。

水虫の原因

水虫(みずむし)は、白癬菌(はくせんきん)というカビの一種が皮膚に感染して起こる病気です。
・白癬菌は、皮膚の表面にある「角質(かくしつ)」というたんぱく質(ケラチン)がたくさんある場所を好みます
・この菌は、湿度が高くジメジメした環境で増えやすいため、特に足の指の間や足の裏、爪の下など、蒸れやすい部分に感染しやすいです


感染の主なきっかけ
・水虫の人が使ったバスマットやスリッパ、床などを素足で歩くことで菌が足に付き、そこから感染します
・皮膚に小さな傷があると、そこから菌が入りやすくなります
・汗をかきやすい、靴や靴下で足が蒸れやすい人は特に注意が必要です
・免疫力が低下していると感染しやすくなります(糖尿病や高齢者など)
・感染したペットとの接触
・水虫は「足だけ」の病気と思われがちですが、手や爪、股、頭などにもできます
・口の中など角質がない場所には基本的に感染しません

水虫の種類と症状

趾間型:最も一般的なタイプ。足の指の間、特に薬指と小指の間に発症。皮膚が白くふやけ、赤くただれる。強いかゆみを伴います。
小水疱型:足底や指の付け根に小さな水疱が発生。水疱が破れた後、皮がむける。激しいかゆみを伴います。
角化型:足の裏全体やかかとの角質層が厚く、硬くなる。かゆみは少ないが、ひび割れを起こすことがあります。

水虫の治療

水虫の治療には主に塗り薬と飲み薬の2つの方法があります
・塗り薬(外用薬)
足や手の水虫には、まず塗り薬を使用します。
塗り薬の使用方法
お風呂上がりに塗るのが効果的です
症状のある部分だけでなく、指の間から足の裏全体に塗ってください
症状が治まっても、最低1ヶ月~2か月は塗り続けましょう


・飲み薬(内服薬)
水虫の症状が重い場合や塗り薬で治りが悪い場合は、飲み薬が処方されることがあります。3ヶ月間を目安に内服します。
平井皮膚科クリニックでは治療法の相談も対応しておりますのでお気軽にご予約、ご相談ください。

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水虫の予防と日常のケアの注意点

・足の清潔維持
毎日入浴時に足を石けんで丁寧に洗う。特に足の裏全体と指の間を念入りに。
ゴシゴシ洗いは避け、なでるように優しく洗います。
入浴後は足の裏、指の間をタオルでよく拭き、しっかり乾燥させます。
・靴と靴下の選択
通気性の良い靴や靴下を選ぶようにします。
綿素材や5本指ソックスなど、吸湿性の良い靴下を使用します。
靴は1日おきに履き替えるなど、湿気対策をします。
・家庭内の清潔維持
こまめに掃除機をかけ、アルコール除菌スプレーで拭き掃除をします。
バスマットやスリッパの共用を避けます。
床や畳の掃除、バスマットの洗濯を頻繁に行います。
・靴のケア
布製スニーカーは定期的に丸洗いします。
革靴やパンプスの中敷きは水拭きで清潔に保ちます。
履いた靴は風通しの良い場所で陰干します。
靴の中にアルコール除菌スプレーを使用します。
・その他の注意点
公共の場所(温泉、サウナ、ジムなど)では裸足にならないよう注意します。
家族に水虫患者がいる場合は、感染予防に特に気をつけます。
足に傷をつけないよう注意し、白癬菌の侵入を防ぎます。


水虫の完治には時間がかかることがありますが、根気強く治療を続けることが大切です。ご不明な点があれば、遠慮なく平井皮膚科クリニックにお尋ねください。※水虫で受診される方へ
水虫の塗り薬を使用されている方は1週間程薬の使用を控えてから受診してください。検査に影響を及ぼすため正しい診断が出来ない可能性があります。

※水虫で受診される方へ

水虫の塗り薬を使用されている方は1週間程薬の使用を控えてから受診してください。検査に影響を及ぼすため正しい診断が出来ない可能性があります。

最後に

水虫は多くの方が悩まれる身近な皮膚疾患ですが、正しい治療とケアで改善が期待できます。自己判断で市販薬を使い続けると症状が長引いたり、悪化することもあるため、気になる症状があれば早めに皮膚科を受診しましょう。治療中は医師の指示に従い、根気よく薬を使い続けることが大切です。また、足を清潔に保つ、靴や靴下をこまめに交換するなど、日常生活での予防も心がけましょう。ご不明な点があれば、いつでも平井皮膚科クリニックまでご相談ください。

平井皮膚科クリニック TEL:03-5655-1211 平井皮膚科クリニック TEL:03-5655-1211