クリニックニュース

2025.05.22更新

皮膚科に行くべき時は?症状とタイミングについて解説

「なんだか肌が荒れてきた」「急にブツブツができた」など、私たちは日常生活の中で様々な皮膚のトラブルに遭遇します。これらの症状が出た時、

「市販薬で様子を見ようか」「そのうち治るだろう」と安易に考えがちですが、実は皮膚科を受診する適切なタイミングを知っておくことが、早期解決と悪化防止につながります。

はじめに - 皮膚科とは?

皮膚科は、皮膚、毛髪、爪に関するあらゆる病気や症状を専門とする診療科です。かゆみや痛みといった自覚症状のあるものから、見た目の変化が気になるものまで、幅広い悩みに対応しています。

当院、平井皮膚科クリニックでは、患者様一人ひとりの症状やお悩みに寄り添い、丁寧な診察と適切な治療をご提供することを大切にしています。

皮膚科に行くべき症状

以下のような症状が現れた場合は、自己判断せずに皮膚科を受診することをおすすめします。

肌のトラブル:

o かゆみ、湿疹、赤み: 蕁麻疹のように突然現れるもの、アトピー性皮膚炎のように慢性的に続くもの、接触性皮膚炎のように特定の刺激によって起こるものなど、原因や症状は様々です。

放置すると悪化したり、他の皮膚炎を引き起こしたりする可能性があります。

o ニキビ: 思春期だけでなく、大人になってからも悩まされることの多いニキビ。炎症がひどくなると跡が残ってしまうこともあります。

o 肌荒れ: 乾燥、粉吹き、つっぱり感など、様々な形で現れます。適切なスキンケアだけでは改善しない場合は、皮膚科にご相談ください。

o できもの: イボ、粉瘤、稗粒腫など、種類によって治療法が異なります。良性・悪性の判断も専門医が行います。

o 水疱: ヘルペス、帯状疱疹、水虫などで見られる症状です。感染力が強い場合もあるため、早めの受診が必要です。

爪のトラブル:

o 変色・変形: 爪白癬(爪水虫)、陥入爪、爪の肥厚など、様々な原因が考えられます。

o 痛み: 炎症や感染が疑われます。

毛髪のトラブル:

o 抜け毛: 円形脱毛症や男性型脱毛症など、原因に応じた治療が必要です。

o フケやかゆみ: 脂漏性皮膚炎などが考えられます。

その他:

o やけど: 程度によっては専門的な治療が必要です。

o 虫刺され: 腫れや痒みがひどい場合、アレルギー反応が出ている場合は受診しましょう。

o 乾燥肌: 保湿ケアだけでは改善しない場合は、皮膚科で適切なスキンケア方法や保湿剤について相談できます。

皮膚科に行くタイミング

「これくらいの症状なら…」と様子を見ているうちに、症状が悪化してしまうことは少なくありません。自己判断せずに、以下のようなタイミングで皮膚科を受診することをおすすめします。

• 症状が出始めたら、なるべく早く: 早期に適切な治療を開始することで、症状の悪化を防ぎ、早期治癒につながります。

• 症状が改善しない、または悪化する場合: 市販薬を使用しても効果がない場合や、症状が悪化している場合は、自己判断での治療を中止し、皮膚科を受診してください。

• セルフケアで対応できない場合: 自分でできるケアには限界があります。専門医の診断と治療が必要な場合があります。

• 慢性的な症状の場合: アトピー性皮膚炎や慢性的な湿疹など、長期間続く症状は、定期的な診察と適切な管理が大切です。

• 予防のための受診: 例えば、乾燥肌のケア方法や紫外線対策など、皮膚の健康を保つためのアドバイスを受けることも可能です。

平井皮膚科クリニックでの治療

当院では、患者様の症状を丁寧に問診し、視診や必要に応じて各種検査(皮膚生検、血液検査、アレルギー検査など)を行い、正確な診断に基づいた治療を行います。

治療法は外用薬、内服薬の処方のほか、手術など、患者様の状態に合わせて適切なものを選択します。

まとめ - 迷ったらお気軽にご相談ください

皮膚のトラブルは、見た目の問題だけでなく、日常生活の質を大きく左右することもあります。「もしかして皮膚科に行った方が良いのかな?」と迷ったら、

我慢せずに平井皮膚科クリニックへお気軽にご相談ください。皆様の健やかな肌を守るために、専門的な知識と丁寧な診療でサポートさせていただきます。

 

~ 医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一 監修~

《平井皮膚科の特色》

健康や病気について学べるクリニック

当院では皮膚のほか、頭から爪まで様々な治療を行っています。

お困りの際は平井皮膚科クリニックまでお問い合わせ、ご来院ください。

《アクセス》

JR総武線平井駅北口より徒歩2分にございます。

 

投稿者: 平井皮膚科クリニック

2025.05.09更新

《病気のお話し イボ(尋常性疣贅)》
尋常性疣贅について

尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって引き起こされる皮膚のウイルス性疾患で、いわゆる「イボ」と呼ばれます。

自覚症状はほとんどなく主に手足に硬い盛り上がり(丘疹)が生じるのが特徴で、子供から大人まで幅広い年齢層に発症します。

原因と感染経路

尋常性疣贅は、HPVの2型、27型、57型などが皮膚の小さな傷から侵入し角化細胞に感染することで発症します。角化細胞の分化に伴い複製が進みウイルスが完成します。

落屑と共にウイルス粒子が放出され他の部位へ感染することもあります。

感染経路には以下のようなものがあります。

• 直接感染:他人のイボに触れることで感染。

• 間接感染:プールや公衆浴場など公共施設を介して感染。

• 自己感染:自分のイボを触ることで別の部位に広がる可能性。

乾燥した皮膚はバリア機能が低下しているため、感染リスクが高まります。

症状

尋常性疣贅は数mmから数cm程度の硬い盛り上がりとして現れます。以下が主な特徴です

• 形状:表面がざらざらしており、点状出血(小さな血管)が見えることもあります。

• 部位:手指、足裏などに出現しやすい。

• 痛み:通常は無痛ですが、足裏では歩行時に痛みを伴うことがあります。

尋常性疣贅

診断

診断は主に視診で行われます。必要に応じて以下の検査を実施します。

• 拡大鏡(ダーモスコープ):イボ表面を詳しく観察。

• 組織検査:顕微鏡で皮膚組織を調べることで確定診断。

治療法

尋常性疣贅の治療は当院では液体窒素による凍結療法を行います。

その他に複数の選択肢があります。主な方法を以下に示します。

 ① 液体窒素療法

• −196℃の液体窒素でイボを凍結させる治療法です。

• 痛みや赤みを伴うことがありますが、通常は数日で回復します。

• 1~2週間に1回の通院。数か月から1年以上治療が必要になることもあります。

• 水ぶくれや血豆になることがあります。その場合は2週間程度間隔をあけてから治療を再開します。

• 治療した部位に色素沈着を生じる可能性があるため、特に顔や首など目にみえる部位に

イボができている場合は、慎重に治療を行います。

② ヨクイニン内服

• ハトムギエキス由来の薬剤で、免疫を活性化させる作用があります。

• 痛みなく服用可能で、お子さんにも適しています。

③ サリチル酸外用

• サリチル酸を含む薬剤を塗布または貼付する方法。

• イボ周囲への影響を防ぐため慎重な使用が必要です。

④ その他(当院では行っておりません)

• 外科的切除やレーザー治療(CO2レーザーなど)。

• 活性型ビタミンD3外用、モノクロロ酢酸外用、ブレオマイシン局所注射など。

自然治癒について

尋常性疣贅は免疫機能によってまれに自然治癒することもあります。特にお子さんではその可能性があるため、症状や経過に応じて治療方針を決定します。

予防策

以下の対策で感染リスクを減らせます

• 皮膚の保湿を心掛ける。

• 公共施設利用後は手足を洗浄する。

• 自分や他人のイボに触れないよう注意する。

足の裏にできるイボはウオノメやタコと間違われる場合があります。ご自分で削ったり切ったりすると悪化することがありますのでご注意ください。

プールやお風呂などで他の人から移ることは滅多にありませんが、イボを触った手で別の部位を触ると,感染が広がって新たなイボができてしまうことがあります。

尋常性疣贅は適切な診断と治療で改善可能です。疑わしい症状があればお早めに当院へ相談してください。

~医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一 監修~

 

《平井皮膚科クリニックの特色》

健康や病気について学べるクリニック。当院では皮膚のほか、頭から爪まで様々な治療を行っています。お困りの際は平井皮膚科クリニックまでお問い合わせ、ご来院ください。

 《アクセス》

JR総武線平井駅北口より徒歩2分(西友さんの並び、小さな公園のとなり)にございます。

 

投稿者: 平井皮膚科クリニック

平井皮膚科クリニック TEL:03-5655-1211 平井皮膚科クリニック TEL:03-5655-1211