クリニックニュース

2025.06.12更新

「皮膚科ではどんな検査をするの?」という疑問をお持ちの方に向けて、当院で主に行われている検査の種類とその目的、どんな時に検査が必要になるのかを解説します。平井皮膚科クリニックでは、視診や問診に加え、必要に応じて科学的な検査を行うことで、肉眼では捉えきれない肌の奥の状態や、症状を引き起こす根本的な原因を特定し、より効果的で安心できる治療へと繋げます。皮膚疾患の正確な診断は、治療成功への第一歩です。

主な検査の種類と目的
当院では、患者様の症状や状態に合わせて、以下のような様々な検査を実施しています。
1. ダーモスコピー検査:皮膚腫瘍の診断に不可欠な拡大観察
• 目的: ほくろや皮膚のできもの(皮膚腫瘍)が良性か悪性か、特に皮膚がんの早期発見に非常に有用な検査です。メラノーマ(悪性黒色腫) など、肉眼では判断が難しい病変の細かな特徴を詳細に観察します。また、脱毛症の診断や病状の進行度合いを評価する際にも用いられます。
• 方法: 特殊な拡大鏡(ダーモスコープ)を用いて、皮膚の表面に光を当てながら病変部を数倍から数十倍に拡大して観察します。痛みは全くなく、数分で完了する非侵襲的な検査です。
• 特徴: 患者様への負担が少なく、皮膚がんの鑑別に大きな力を発揮します。

2. 細菌培養検査:感染症の原因菌を特定
• 目的: とびひ(伝染性膿痂疹) や毛嚢炎、蜂窩織炎など、細菌感染が疑われる皮膚病変の原因となっている細菌の種類を特定します。適切な抗菌薬の選択に役立ち、治りにくい皮膚炎の原因解明にも繋がります。
• 方法: 患部から綿棒で膿や滲出液を採取し、専用の培地で細菌を培養します。数日後に増殖した細菌の種類を特定し、どの抗菌薬が効果的かを調べます(薬剤感受性検査)。
• 特徴: 原因菌を正確に把握することで、より効果的で耐性菌を増やさない治療に繋がります。

3. ウイルス抗原検査:ウイルス感染症を迅速に診断
• 目的: 単純ヘルペス(や帯状疱疹など、ウイルス感染症が疑われる際に、患部にウイルスが存在するかどうかを迅速に確認します。突然の水ぶくれや痛みを伴う発疹の診断に有効です。
• 方法: 患部の水疱の内容物や皮膚の一部を綿棒で採取し、専用のキットや機器を用いてウイルス抗原の有無を調べます。多くの場合、数分から数十分で結果が出ます。
• 特徴: 早期に診断が確定することで、抗ウイルス薬による迅速な治療開始が可能になります。

4. 真菌の顕微鏡検査(顕微鏡的直接鏡検):水虫・たむしの確定診断
• 目的: 水虫(足白癬)やたむし(体部白癬、股部白癬)、爪水虫(爪白癬) など、白癬菌(カビの一種) が原因の皮膚病変であるかを確定診断します。足のかゆみや皮むけ、爪の変色などの症状がある場合に重要です。
• 方法: 患部の皮膚の表面から、ガサガサした垢(鱗屑)や爪の一部を少し採取し、特殊な液体で処理した後に顕微鏡で直接観察します。白癬菌の菌糸が見つかれば確定診断となります。痛みはほとんどありません。
• 特徴: その場で診断できることが多く、すぐに水虫治療を開始できます。

5.爪白癬抗原検査:爪水虫のより迅速な診断
• 目的: 爪水虫(爪白癬)の診断をより迅速かつ正確に行うための検査です。真菌の顕微鏡検査と合わせて行うことで、診断の精度を高め、爪の変形や肥厚の原因を明確にします。
• 方法: 爪の一部を採取し、専用のキットで白癬菌の特定の抗原を検出します。
• 特徴: より早期の爪水虫の確定診断を求める場合に有用です。

顕微鏡

6. 皮膚生検・病理組織検査:皮膚疾患の最終診断
• 目的: 視診や他の検査だけでは診断が難しい皮膚のできもの(腫瘍)や炎症性疾患、など、様々な皮膚疾患の確定診断のために行われる最も重要な検査の一つです。良性か悪性かの判断にも不可欠で、難治性の湿疹や原因不明の発疹の診断に役立ちます。
• 方法: 局所麻酔を施した後、病変部のごく一部を小さく切り取ります。採取した組織は病理医に送られ、顕微鏡で詳細に観察・診断されます。
• 特徴: 検査自体は数分で終了しますが、病理診断には通常2週間程度の時間を要します。当院では、患者様への負担を最小限に抑えつつ、正確な診断を追求します。

7. 血液検査:全身の状態把握と特定の疾患の診断
• 目的:アレルギーの原因物質の特定(View39など、当院で実施可能な項目)、手術前の全身状態の評価(肝機能、腎機能、貧血、感染症の有無など)のために行われます。全身症状を伴う皮膚炎の原因などを探る際にも重要な検査です。
• 方法: 腕の静脈から少量の血液を採取します。
• 特徴: 皮膚の症状だけでなく、全身の健康状態との関連性を評価する上で重要な情報が得られます。

採血

まとめ:正確な検査で安心の治療を
皮膚科での検査は、患者様の肌の悩みの真の原因を突き止め、最適な治療へと導くための大切なステップです。
「気になる症状がある」「なかなか治らない皮膚トラブルがある」という方は、一人で悩まず、どうぞお気軽に平井皮膚科にご相談ください。

~ 医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一 監修~
《平井皮膚科の特色》
健康や病気について学べるクリニック
当院では皮膚のほか、頭から爪まで様々な治療を行っています。
お困りの際は平井皮膚科クリニックまでお問い合わせ、ご来院ください。
《アクセス》
JR総武線平井駅北口より徒歩2分にございます。

投稿者: 平井皮膚科クリニック

2025.06.03更新

「なんだか肌の調子が悪い」「これって皮膚の病気?」 私たちの皮膚は、常に外部からの刺激にさらされており、様々なトラブルに見舞われることがあります。このコラムでは、平井皮膚科クリニックに多くご相談いただく、代表的な皮膚の病気について、その症状や原因、一般的な治療法をご紹介します。皮膚の不調が、どの病気に当てはまるのかを知る手助けになれば幸いです。

湿疹・皮膚炎
• 症状: 赤み、かゆみ、小さなブツブツ(丘疹)、水ぶくれ(小水疱)、ジュクジュクとしたただれ、かさつき、皮膚の厚みが増す(苔癬化)など。
• 原因:
o 外的要因: 汗、乾燥、化粧品や金属による接触(かぶれ)、洗剤、紫外線など。
o 内的要因: アレルギー体質、アトピー素因、ストレス、疲労、内臓疾患など。
• 代表的な湿疹・皮膚炎:
o アトピー性皮膚炎: 強いかゆみを伴う湿疹が、良くなったり悪くなったりを繰り返す慢性の病気です。
o 接触皮膚炎(かぶれ): 特定の物質が皮膚に触れることで炎症が起こる病気です。
o 脂漏性皮膚炎: 皮脂の分泌が多い頭部、顔(特にTゾーン)、脇の下などに、赤みやフケのようなカサつきが生じる皮膚炎です。マラセチア菌というカビの一種が関与していることもあります。
o 手湿疹: 水仕事や洗剤、刺激物などに触れる機会が多い手にできる湿疹です。ひび割れやあかぎれを伴うこともあり、日常生活に支障をきたしやすい病気です。
• 治療: ステロイド外用薬、保湿剤、抗ヒスタミン薬の内服などが基本となります。原因を特定し、それを避けることも重要です。

蕁麻疹(じんましん)
• 症状: 数ミリから数センチ大の赤く盛り上がった膨疹(ぼうしん)が突然現れ、強いかゆみを伴う。一つ一つは短時間で消えるが、場所を変えて繰り返し出る。
• 原因:
o アレルギー性: 特定の食べ物、薬剤、虫刺されなど。
o 非アレルギー性: 物理的な刺激(摩擦、圧迫、寒冷、温熱)、発汗、ストレス、疲労など。原因が特定できないことも多いです(特発性蕁麻疹)。
• 治療: 抗ヒスタミン薬の内服が中心となります。症状が重い場合は、ステロイドの内服を一時的に用いることもあります。原因が分かれば、それを避けることが再発防止につながります。

ニキビ(尋常性ざ瘡)
• 症状: 白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ(炎症を伴う)、膿を持った黄ニキビ、ニキビ跡(色素沈着やクレーター)など。
• 原因: ホルモンバランスの乱れ、皮脂の過剰分泌、毛穴の詰まり、アクネ菌の増殖、ストレス、不規則な生活習慣、間違ったスキンケアなど。
• 治療: 外用薬(アダパレン、過酸化ベンゾイル、抗菌薬など)、内服薬(抗菌薬、ビタミン剤など)、ケミカルピーリングや光治療(IPL)などの自費診療もあります。日頃の丁寧な洗顔と保湿も重要です。

水虫(足白癬)
• 症状: 足の指の間の皮がむける、水ぶくれができる、足の裏全体がカサつく、かゆみ(ない場合もある)、爪が白く濁る・厚くなるなど。
• 原因: 白癬菌の感染。高温多湿の環境を好むため、蒸れた靴下や靴、公共の場の足拭きマットなどを介して感染することがあります。
• 治療: 抗真菌薬の外用薬が一般的です。爪水虫や広範囲に及ぶ場合は内服薬が効果的です。

イボ(尋常性疣贅)
• 症状: 表面がザラザラした、硬く盛り上がった皮膚のできもの。色は皮膚の色に近いものから褐色まで様々。痛みやかゆみは通常ありませんが、足の裏にできると痛みを伴うこともあります。
• 原因: ヒトパピローマウイルスの感染。小さな傷口からウイルスが侵入し、増殖することでイボができます。接触によって他の部位や他の人にうつることもあります。
• 治療: 液体窒素による冷凍凝固療法が一般的です。

乾燥肌・かゆみ
• 症状: 皮膚のカサつき、粉吹き、ひび割れ、赤み、かゆみ。ひどくなると湿疹を併発することもあります。
• 原因: 空気の乾燥(特に冬)、加齢、誤ったスキンケア(洗いすぎ、熱すぎるお湯での入浴)、アレルギー体質、特定の疾患など。
• 治療: 保湿剤によるスキンケアが基本です。かゆみが強い場合は、ステロイド外用薬やかゆみ止めの内服薬が処方されます。入浴方法や生活習慣の見直しも大切です。

皮膚のトラブルは平井皮膚科クリニックへご相談ください
ご紹介した病気は、皮膚科で診る病気のごく一部にすぎません。 「もしかして?」と思う症状があれば、自己判断で市販薬を使用したり、放置したりせずに、早めに専門医に相談することが大切です。皮膚の症状は見た目だけでなく、全身の健康状態を反映していることもあります。平井皮膚科クリニックでは、丁寧な診察と的確な診断を行い、患者様一人ひとりに最適な治療法をご提案いたします。気になる症状がありましたら、どうぞお気軽にご来院ください。
~ 医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一 監修~
《平井皮膚科の特色》
健康や病気について学べるクリニック
当院では皮膚のほか、頭から爪まで様々な治療を行っています。
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投稿者: 平井皮膚科クリニック

2025.05.22更新

皮膚科に行くべき時は?症状とタイミングについて解説

「なんだか肌が荒れてきた」「急にブツブツができた」など、私たちは日常生活の中で様々な皮膚のトラブルに遭遇します。これらの症状が出た時、

「市販薬で様子を見ようか」「そのうち治るだろう」と安易に考えがちですが、実は皮膚科を受診する適切なタイミングを知っておくことが、早期解決と悪化防止につながります。

はじめに - 皮膚科とは?

皮膚科は、皮膚、毛髪、爪に関するあらゆる病気や症状を専門とする診療科です。かゆみや痛みといった自覚症状のあるものから、見た目の変化が気になるものまで、幅広い悩みに対応しています。

当院、平井皮膚科クリニックでは、患者様一人ひとりの症状やお悩みに寄り添い、丁寧な診察と適切な治療をご提供することを大切にしています。

皮膚科に行くべき症状

以下のような症状が現れた場合は、自己判断せずに皮膚科を受診することをおすすめします。

肌のトラブル:

o かゆみ、湿疹、赤み: 蕁麻疹のように突然現れるもの、アトピー性皮膚炎のように慢性的に続くもの、接触性皮膚炎のように特定の刺激によって起こるものなど、原因や症状は様々です。

放置すると悪化したり、他の皮膚炎を引き起こしたりする可能性があります。

o ニキビ: 思春期だけでなく、大人になってからも悩まされることの多いニキビ。炎症がひどくなると跡が残ってしまうこともあります。

o 肌荒れ: 乾燥、粉吹き、つっぱり感など、様々な形で現れます。適切なスキンケアだけでは改善しない場合は、皮膚科にご相談ください。

o できもの: イボ、粉瘤、稗粒腫など、種類によって治療法が異なります。良性・悪性の判断も専門医が行います。

o 水疱: ヘルペス、帯状疱疹、水虫などで見られる症状です。感染力が強い場合もあるため、早めの受診が必要です。

爪のトラブル:

o 変色・変形: 爪白癬(爪水虫)、陥入爪、爪の肥厚など、様々な原因が考えられます。

o 痛み: 炎症や感染が疑われます。

毛髪のトラブル:

o 抜け毛: 円形脱毛症や男性型脱毛症など、原因に応じた治療が必要です。

o フケやかゆみ: 脂漏性皮膚炎などが考えられます。

その他:

o やけど: 程度によっては専門的な治療が必要です。

o 虫刺され: 腫れや痒みがひどい場合、アレルギー反応が出ている場合は受診しましょう。

o 乾燥肌: 保湿ケアだけでは改善しない場合は、皮膚科で適切なスキンケア方法や保湿剤について相談できます。

皮膚科に行くタイミング

「これくらいの症状なら…」と様子を見ているうちに、症状が悪化してしまうことは少なくありません。自己判断せずに、以下のようなタイミングで皮膚科を受診することをおすすめします。

• 症状が出始めたら、なるべく早く: 早期に適切な治療を開始することで、症状の悪化を防ぎ、早期治癒につながります。

• 症状が改善しない、または悪化する場合: 市販薬を使用しても効果がない場合や、症状が悪化している場合は、自己判断での治療を中止し、皮膚科を受診してください。

• セルフケアで対応できない場合: 自分でできるケアには限界があります。専門医の診断と治療が必要な場合があります。

• 慢性的な症状の場合: アトピー性皮膚炎や慢性的な湿疹など、長期間続く症状は、定期的な診察と適切な管理が大切です。

• 予防のための受診: 例えば、乾燥肌のケア方法や紫外線対策など、皮膚の健康を保つためのアドバイスを受けることも可能です。

平井皮膚科クリニックでの治療

当院では、患者様の症状を丁寧に問診し、視診や必要に応じて各種検査(皮膚生検、血液検査、アレルギー検査など)を行い、正確な診断に基づいた治療を行います。

治療法は外用薬、内服薬の処方のほか、手術など、患者様の状態に合わせて適切なものを選択します。

まとめ - 迷ったらお気軽にご相談ください

皮膚のトラブルは、見た目の問題だけでなく、日常生活の質を大きく左右することもあります。「もしかして皮膚科に行った方が良いのかな?」と迷ったら、

我慢せずに平井皮膚科クリニックへお気軽にご相談ください。皆様の健やかな肌を守るために、専門的な知識と丁寧な診療でサポートさせていただきます。

 

~ 医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一 監修~

《平井皮膚科の特色》

健康や病気について学べるクリニック

当院では皮膚のほか、頭から爪まで様々な治療を行っています。

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JR総武線平井駅北口より徒歩2分にございます。

 

投稿者: 平井皮膚科クリニック

2025.05.09更新

《病気のお話し イボ(尋常性疣贅)》
尋常性疣贅について

尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって引き起こされる皮膚のウイルス性疾患で、いわゆる「イボ」と呼ばれます。

自覚症状はほとんどなく主に手足に硬い盛り上がり(丘疹)が生じるのが特徴で、子供から大人まで幅広い年齢層に発症します。

原因と感染経路

尋常性疣贅は、HPVの2型、27型、57型などが皮膚の小さな傷から侵入し角化細胞に感染することで発症します。角化細胞の分化に伴い複製が進みウイルスが完成します。

落屑と共にウイルス粒子が放出され他の部位へ感染することもあります。

感染経路には以下のようなものがあります。

• 直接感染:他人のイボに触れることで感染。

• 間接感染:プールや公衆浴場など公共施設を介して感染。

• 自己感染:自分のイボを触ることで別の部位に広がる可能性。

乾燥した皮膚はバリア機能が低下しているため、感染リスクが高まります。

症状

尋常性疣贅は数mmから数cm程度の硬い盛り上がりとして現れます。以下が主な特徴です

• 形状:表面がざらざらしており、点状出血(小さな血管)が見えることもあります。

• 部位:手指、足裏などに出現しやすい。

• 痛み:通常は無痛ですが、足裏では歩行時に痛みを伴うことがあります。

尋常性疣贅

診断

診断は主に視診で行われます。必要に応じて以下の検査を実施します。

• 拡大鏡(ダーモスコープ):イボ表面を詳しく観察。

• 組織検査:顕微鏡で皮膚組織を調べることで確定診断。

治療法

尋常性疣贅の治療は当院では液体窒素による凍結療法を行います。

その他に複数の選択肢があります。主な方法を以下に示します。

 ① 液体窒素療法

• −196℃の液体窒素でイボを凍結させる治療法です。

• 痛みや赤みを伴うことがありますが、通常は数日で回復します。

• 1~2週間に1回の通院。数か月から1年以上治療が必要になることもあります。

• 水ぶくれや血豆になることがあります。その場合は2週間程度間隔をあけてから治療を再開します。

• 治療した部位に色素沈着を生じる可能性があるため、特に顔や首など目にみえる部位に

イボができている場合は、慎重に治療を行います。

② ヨクイニン内服

• ハトムギエキス由来の薬剤で、免疫を活性化させる作用があります。

• 痛みなく服用可能で、お子さんにも適しています。

③ サリチル酸外用

• サリチル酸を含む薬剤を塗布または貼付する方法。

• イボ周囲への影響を防ぐため慎重な使用が必要です。

④ その他(当院では行っておりません)

• 外科的切除やレーザー治療(CO2レーザーなど)。

• 活性型ビタミンD3外用、モノクロロ酢酸外用、ブレオマイシン局所注射など。

自然治癒について

尋常性疣贅は免疫機能によってまれに自然治癒することもあります。特にお子さんではその可能性があるため、症状や経過に応じて治療方針を決定します。

予防策

以下の対策で感染リスクを減らせます

• 皮膚の保湿を心掛ける。

• 公共施設利用後は手足を洗浄する。

• 自分や他人のイボに触れないよう注意する。

足の裏にできるイボはウオノメやタコと間違われる場合があります。ご自分で削ったり切ったりすると悪化することがありますのでご注意ください。

プールやお風呂などで他の人から移ることは滅多にありませんが、イボを触った手で別の部位を触ると,感染が広がって新たなイボができてしまうことがあります。

尋常性疣贅は適切な診断と治療で改善可能です。疑わしい症状があればお早めに当院へ相談してください。

~医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一 監修~

 

《平井皮膚科クリニックの特色》

健康や病気について学べるクリニック。当院では皮膚のほか、頭から爪まで様々な治療を行っています。お困りの際は平井皮膚科クリニックまでお問い合わせ、ご来院ください。

 《アクセス》

JR総武線平井駅北口より徒歩2分(西友さんの並び、小さな公園のとなり)にございます。

 

投稿者: 平井皮膚科クリニック

2025.04.18更新

口唇ヘルペスとは

口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス(HSV-1型)が皮膚や粘膜に感染して引き起こされる病気です。

≪原因≫

口唇ヘルペスは主にHSV-1型によって引き起こされます。このウイルスは非常に強い感染力を持っており、

主に直接接触やタオル、食器類などを介して感染します

感染経路は以下の通りです

1. 唇の粘膜にウイルスが接触

2. ウイルスが体内に侵入

3. 神経節と呼ばれる部分に潜伏、

一度感染すると、ウイルスは体内に潜伏し続けます。通常、体の免疫力によってウイルスの活性化は抑えられていますが、

以下のような要因で免疫力が低下すると、ウイルスが再活性化し、口唇ヘルペスが発症・再発することがあります

• ストレス

• 睡眠不足

• 疲労

• 発熱

• 紫外線曝露

≪症状≫

• 口唇や周辺部のむずむず感、ピリピリ感

• 痛みを伴う赤み

• 水ぶくれの形成

口唇へ

≪検査≫

臨床症状の確認

まず、口唇ヘルペスの診断は主に臨床症状によって行われます。唇やその周辺に水疱、痛み、かゆみ、腫れなどの症状が現れた場合、

口唇ヘルペスの可能性があります。また、発症や再発の前兆として、数分から数時間にわたって唇やその周囲にピリピリ感、ムズムズ感、

痛み、ほてりなどの症状が現れることがあります。

検査方法

口唇ヘルペスの主な検査方法には以下のものがあります:

1. 抗原検査

水疱からの液体を採取し、単純ヘルペスウイルス(HSV)の抗原を検出します。この検査は症状が現れてから数日以内に行うのが望ましいです。

2. PCR検査

水疱からの液体を採取し、HSVの遺伝子を検出します。PCR検査は感度が高く、感染が疑われる場合に有効です。

3. 血液検査(抗体検査)

血液中のHSVに対する抗体の量を測定することで、過去に感染したことがあるかどうかを調べることができます。

当院では主に臨床症状の確認と抗原検査を行うことができます。抗原検査は水疱がある場合に実施することが可能です。

≪口唇ヘルペスの治療≫

口唇ヘルペスの治療には主に抗ウイルス薬を使用します。治療法は症状の程度や状況によって異なります。

薬物療法

塗り薬(外用薬)

軽症の場合、アシクロビルやビダラビンなどの抗ウイルス成分を含む塗り薬を使用します。

内服薬

より効果的な治療法として、以下の抗ウイルス薬の内服が用いられます

• バラシクロビル:500mgを1日2回、通常5日間服用

• ファムシクロビル:250mgを1日3回 通常5日間服用

内服薬は血液を通じて全身に作用するため、塗り薬よりも高い効果が期待できます。

当院では原則的には、内服薬の治療をおすすめしております。

点滴静注

重症の初感染や免疫不全がある場合、アシクロビルやビダラビンの点滴静注を行います。

治療のポイント

1. 早期治療: 初期症状(違和感、ムズムズ感など)が現れたら、すぐに治療を開始することが重要です。

2. 体調管理: 疲労、ストレス、睡眠不足などに注意し、良好な生活習慣を心がけましょう。

3. 清潔保持: 患部を清潔に保つことで、通常1〜2週間程度で自然に治ります。

※当院では点滴治療は行っておりません。

注意点

• 重症化や頻繁な再発の場合は、より積極的な治療が必要になることがあります。

• 眼周囲に発疹が広がった場合は、角膜ヘルペスの可能性があるため、眼科との連携が必要です。

PIT療法

PIT療法は、ヘルペスの再発を繰り返す場合あらかじめ処方された抗ウイルス薬を患者様自身が

初期症状に基づいて服用を開始する治療法です。初期症状(チクチク、ピリピリ、ムズムズ感)を

自己判断できる患者に適しています。症状の進行を防ぎ、治癒期間を短縮する効果が期待できます。当院医師にご相談ください。

再発口唇へ


≪口唇ヘルペスの予防≫

口唇ヘルペスの予防には、以下の方法が効果的です

免疫力の維持

• バランスの取れた食事を心がけましょう

• 適度な運動を行い、体調を整えてください

• 十分な睡眠をとり疲労を溜めないようにしましょう

• ストレス管理を行いリラックスする時間を作ってください

感染予防

• こまめな手洗いを心がけましょう

• 他人との密接な接触(特にキスなど)を避けてください

• タオルやコップの共用は控えましょう

• マスクの使用も効果的です

皮膚ケア

• 口唇周囲の皮膚を保湿し、乾燥を防ぎましょう

• 保湿クリームやリップクリームを使用してください

紫外線対策

• 日焼け止めを使用し、長時間の直射日光を避けましょう

• 特に体調不良時は、強い紫外線を浴びる屋外活動を控えてください

早期対応

• かゆみや軽い刺激感など、初期症状に注意しましょう

• 症状が現れたら、早めに医師に相談し、適切な治療を受けてください

その他の注意点

• 赤ちゃんとの接触は避け、お世話をする際は特に注意が必要です

• 患部に触れた後は、手指を石けんでよく洗いましょう

これらの予防法を日常生活に取り入れることで口唇ヘルペスの発症・再発リスクを低減できる可能性があります。

ただし、一度感染するとウイルスは体内に潜伏するため、完全な予防は難しいことを覚えておいてください。

≪最後に≫

成人の約半分以上がヘルペスウイルスに感染しているとされ、年齢が高くなるほど感染率も上昇します。

多くの場合、乳幼児期に気付かずに感染しており、感染時はほぼ無症状です。口唇ヘルペスは完治が難しく、

再発を繰り返す可能性が高い病気です。

予防には、日頃から免疫力を維持することが重要です。十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動など、

ストレスを軽減する日常生活を送ることを心がけてください。

口唇ヘルペスが疑われる場合は、早期の診断と適切な治療が重要ですので、症状が現れたら早めに当院へご相談ください。

~医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一 監修~

《平井皮膚科クリニックの特色》
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投稿者: 平井皮膚科クリニック

2025.04.05更新

満開だった桜も散り始め、間もなく葉桜になりそうですね。皆様はお花見に行かれましたか?

本日は「水虫についてお話ししたいと思います。

◎水虫とは

水虫は、正式には「白癬(はくせん)」と呼ばれる皮膚感染症です。カビの一種である白癬菌が皮膚に感染することで発症します。

主に足に発症しますが、手や頭部、体や陰部など全身の皮膚にも発症する可能性があります。

水虫の主な特徴は以下の通りです。

1. 原因:白癬菌という真菌(カビ)の感染

2. 好発部位:足(特に指の間、足裏)

3. 症状:かゆみ、皮膚の赤み、ただれ、皮むけ、水疱形成など

水虫の種類と症状

趾間型:最も一般的なタイプ。足の指の間、特に薬指と小指の間に発症。皮膚が白くふやけ、赤くただれる。強いかゆみを伴う。

小水疱型:足底や指の付け根に小さな水疱が発生。水疱が破れた後、皮がむける。激しいかゆみを伴う。

角化型:足の裏全体やかかとの角質層が厚く、硬くなる。かゆみは少ないが、ひび割れを起こすことがある。

みずむし

◎水虫の治療

《治療方法》

水虫の治療には主に2つの方法があります:

1. 塗り薬(外用薬)

2. 飲み薬(内服薬)

塗り薬(外用薬)

足や手の水虫には、まず塗り薬を使用します。代表的な成分には、ルリコナゾール、ラノコナゾール、ビホナゾールなどがあります。

塗り薬の使用方法:

• お風呂上がりに塗るのが効果的です

• 症状のある部分だけでなく、指の間から足の裏全体に塗ってください

• 症状が治まっても、最低1ヶ月~2か月は塗り続けましょう

飲み薬(内服薬)

水虫の症状が重い場合や塗り薬で治りが悪い場合は、飲み薬が処方されることがあります。主な薬剤には、テルビナフィン、イトラコナゾール、ホスラブコナゾールがあります。

・治療期間

治療期間は症状や使用する薬によって異なります:

• 塗り薬:症状が改善しても最低1ヶ月~2か月は継続

• 飲み薬:テルビナフィンは6ヶ月、イトラコナゾールとホスラブコナゾールは3ヶ月の内服

水虫2

◎水虫の感染経路

1. 高温多湿な環境:白癬菌は15°C以上、湿度70%以上の環境で活発になる

2. 長時間の靴の着用:特に革靴やパンプスなど

3. 二次感染:感染者が使用したマットやスリッパなどからの感染

4. 公共施設:銭湯、温泉、プール、ジムなどでの感染

5. ペットからの感染:感染したペットとの接触

◎水虫の予防と日常のケアの注意点

水虫の予防と日常のケアについて、以下の重要なポイントを押さえる必要があります。

・足の清潔維持

• 毎日入浴時に足を石けんで丁寧に洗う。特に足の裏全体と指の間を念入りに。

• ゴシゴシ洗いは避け、なでるように優しく洗う。

• 入浴後は足の裏、指の間をタオルでよく拭き、しっかり乾燥させる。

・靴と靴下の選択

• 通気性の良い靴や靴下を選ぶ。

• 綿素材や5本指ソックスなど、吸湿性の良い靴下を使用する。

• 靴は1日おきに履き替えるなど、湿気対策をする。

・家庭内の清潔維持

• こまめに掃除機をかけ、アルコール除菌スプレーで拭き掃除をする。

• バスマットやスリッパの共用を避ける。

• 床や畳の掃除、バスマットの洗濯を頻繁に行う。

・靴のケア

• 布製スニーカーは定期的に丸洗いする。

• 革靴やパンプスの中敷きは水拭きで清潔に保つ。

• 履いた靴は風通しの良い場所で陰干しする。

• 靴の中にアルコール除菌スプレーを使用する。

・その他の注意点

• 公共の場所(温泉、サウナ、ジムなど)では裸足にならないよう注意する。

• 家族に水虫患者がいる場合は、感染予防に特に気をつける。

• 足に傷をつけないよう注意し、白癬菌の侵入を防ぐ

水虫は適切な治療と継続的なケアで改善可能です。症状が改善しない場合や、自己判断での治療に不安がある場合は、皮膚科を受診してください。

水虫の完治には時間がかかることがありますが、根気強く治療を続けることが大切です。ご不明な点があれば、遠慮なくお尋ねください。

※水虫で受診される方へ

水虫の塗り薬を使用されている方は1週間程薬の使用を控えてから受診してください。検査に影響を及ぼすため正しい診断が出来ない可能性があります。

詳しくは当院にご相談ください。

~医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一 監修~

 

《平井皮膚科クリニックの特色》

健康や病気について学べるクリニック

当院では皮膚の他、頭から爪まで様々な治療を行っています。

お困りの際は平井皮膚科クリニックまでお問い合わせ、ご来院ください。

 

《アクセス》

JR総武線平井駅北口より徒歩2分(西友さんの並び、小さい公園のお隣です)

投稿者: 平井皮膚科クリニック

2025.03.17更新

◎爪水虫とは
爪水虫は、白癬菌やカンジダなどのカビ(真菌)が爪に感染することで起こる爪真菌症の一種です。
医学的には爪白癬(つめはくせん)と呼ばれます。
足の親指の爪に多く、足の水虫から続発して起こる場合も多いです。爪が白く濁った状態に
変化します。進行すると爪が厚く変形したり、もろくボロボロと崩れやすい状態になったりします。
このような変化が、始めは1カ所の爪だけに見られますが、徐々に他の爪にも感染が広がり複数の爪に見られるようになります。

◎爪水虫の検査は
1. 視診
• 爪の色や形、厚さなどを観察します。
• 爪が白く濁っていたり、厚くなっていたり、ボロボロと崩れていたりする場合、爪水虫の可能性が疑われます。
• ただし、爪の変形は、外傷や他の病気によっても起こることがあるため、視診だけで診断することはできません。
2. 顕微鏡検査
• 爪の一部を採取し、顕微鏡で白癬菌の有無を確認します。
• 採取した爪を顕微鏡で観察し、白癬菌(水虫の原因菌)が見つかれば、爪水虫と診断されます。
• 顕微鏡検査は、比較的短時間で結果が分かり、痛みもほとんどありません。
3.抗原検査キット
• 爪の一部を採取し、白癬菌の抗原(白癬菌に特有のタンパク質)の有無を確認します。
• 顕微鏡検査よりも感度が高く、早期の爪水虫も検出できる可能性があります。                                                                                          4. 培養検査                                                                                                                                           • 採取した爪の一部を培養し、白癬菌を増殖させて確認します。                                                                                                  • 顕微鏡検査で白癬菌が見つからなかった場合や、より正確な診断が必要な場合に行われます。                                                                                     • 培養には時間がかかるため、結果が出るまでに数日から数週間かかることがあります。

◎爪水虫の治療は
爪水虫の治療期間は、一般的に約1年〜1年半かかります。これは、感染した爪が完全に健康な爪に生え変わるまでの時間です。
・ 内服薬:通常3〜6ヶ月服用し、その後経過観察となります。
最新の薬剤では12週間の服用で1年後に治癒する割合が高いとされています。
・ 外用薬:内服薬よりも長期間の使用が必要で、1年以上続ける必要があります。
治療を開始すると、2〜3ヶ月後には爪の根元から改善が見られ始めます。ただし、完全に健康な爪に生え変わるまでには時間がかかるため、                                                         根気強く治療を続けることが重要です。早期発見・早期治療が、治療期間の短縮につながる可能性があります。                                                                           内服薬は患者様の健康状態により使用できない場合があります。詳しくは医師にご相談ください。

◎爪水虫で受診する時は
病院で診てもらうからと爪をきれいに切ってから受診する方がいらっしゃいます。
爪水虫の診断をするには爪を切ったり、削ったりなどして爪の一部が検査で必要となります。
受診される際には爪は切らずにお越しください。

◎爪水虫の家庭でのケア
清潔を保つ
• 足を毎日しっかり洗い、特に指の間も丁寧に洗いましょう。
• 洗った後は完全に乾燥させることが大切です。
湿気を避ける
• 足が蒸れないよう、通気性の良い靴下を選びましょう。
• 汗をかいたら靴下を履き替え、靴も乾燥させてください。
感染予防
• バスマットやスリッパは共有せず、個人のものを使用しましょう。
• 家の中では素足で歩くのを避け、清潔な靴下を履くようにしてください。
適切な治療
• 医師の処方した抗真菌薬を正しく使用してください。
• 外用薬の場合、1日1回、6ヶ月から1年程度継続して塗る必要があります。
再発防止
• 治療後も足の清潔を保ち、長時間の足のムレを避けましょう。
• 足にかゆみや水疱、皮むけなどの症状が現れたら、すぐに皮膚科を受診してください。
爪水虫の完治には時間がかかりますが、これらのケアを継続することで症状の改善と再発防止につながります。ご不明な点があれば、遠慮なくお尋ねください。

爪水虫

≪平井皮膚科クリニックの特色≫
健康や病気について学べるクリニック
当院では皮膚のほか、頭から爪まで様々な治療を行っています。
お困りの際は平井皮膚科クリニックまでお問い合わせ、ご来院ください。

≪アクセス≫
JR総武線平井駅北口より徒歩2分にございます

 

投稿者: 平井皮膚科クリニック

2025.02.25更新

少しずつ日脚が伸び、各地から梅見の便りが聞かれる頃となりました。

さて今日は蜂窩織炎(ほうかしきえん)についてお話ししたいと思います。

蜂窩織炎(ほうかしきえん)は、皮膚の深い部分や皮下組織に細菌が感染して炎症を起こす病気です。皮膚が赤く腫れ、痛みや熱感を伴うことが多く、重症化すると発熱や倦怠感などの全身症状が現れることもあります。

 

≪原因≫

蜂窩織炎の主な原因は、以下の細菌感染です。

レンサ球菌
ブドウ球菌
これらの細菌は、皮膚の小さな傷やひび割れから侵入し、感染を引き起こします。水虫や外傷、虫刺されなどがきっかけになることもあります。

≪症状≫

皮膚の赤み、腫れ

痛み、熱感

圧痛(押すと痛みがある)
発熱、悪寒
倦怠感
リンパ節の腫れ
症状は急速に悪化することがあり、特に高齢者や免疫力が低下している方は注意が必要です。

≪治療≫

蜂窩織炎の治療は、主に抗菌薬を使用します。軽症の場合は内服薬で治療できますが、重症の場合は点滴治療が必要になることもあります。

≪予防≫

蜂窩織炎を予防するためには、以下の点に注意しましょう。

皮膚を清潔に保つ
傷やひび割れを放置しない
水虫などの皮膚疾患を適切に治療する
免疫力を高めるために、バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動を心がける

≪受診の目安≫

以下のような症状が現れた場合は、早めに皮膚科を受診してください。

皮膚の赤み、腫れ、痛みが急速に広がる
発熱や悪寒がある
リンパ節が腫れている
早期に適切な治療を受けることで、重症化を防ぎ、早く治すことができます。ご心配なことがあれば、いつでもご相談ください。

蜂窩織炎

 

 

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2025.02.18更新

じんま疹とは
蕁麻疹(じんましん)とは、何らかの刺激でヒスタミンという物質が放出され症状を引き起こします。
皮膚に境界のはっきりした円形、もしくは地図状に蚊に刺されたような赤い皮膚の盛り上がりが突然現れ、発赤、かゆみを伴います。症状は数時間から1~2日程度で痕を残さずいつの間にか消えます。

じんま疹の原因は???
ほとんどの場合、じんま疹の直接的な原因は特定できません。
発症の原因として特定の食物、薬品、植物などに対するアレルギーが関与しているものもあります。
蕁麻疹の発症や悪化に関わる背景因子としては、ウイルス・細菌感染、疲労・ストレス、食物、運動発汗、日内リズムなどが知られていますが、複数の原因が重なって発症することもあり、特定は困難です。

蕁麻疹

 

じんま疹の治療は
最も一般的な治療法は抗ヒスタミン薬の内服です。抗ヒスタミン薬はかゆみや発疹を抑える効果があります。治療期間は症状の程度や期間により異なりますが、1週間ほどの服薬で改善する場合

もあれば、数か月の継続が必要な場合もあります。症状が軽くなってきたら医師と相談しながらお薬の量を調整していきます。ご自分の判断で急にお薬を中止しないようにしましょう。

 

じんま疹で受診する時は
じん麻疹が出たので病院に行こうと思い、いざ診察室に入るとすでに皮膚の症状が消えていたと
いう事が少なくありません。受診をされる際は携帯などで皮膚症状の写真を撮影して、診察時に画像をお見せいただくことで正確な診断につながります。

 

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2025.02.10更新

本日は帯状疱疹についてお話しします

≪帯状疱疹とは≫

体の左右どちらかに痛みを伴う赤い発疹と水ぶくれが多数集まって帯状に生じます。

水ぼうそうにかかった事がある人は誰でも帯状疱疹になる可能性があります。

水ぼうそうのウイルスが体の中に潜んで、加齢、ストレス、過労などが引き金となり発症します。

50代から発症が増えますが、若い人に発症することも珍しくありません。

帯状疱疹

≪合併症≫

目の周囲の帯状疱疹では角膜炎・結膜炎。

耳の周囲の帯状疱疹では耳鳴り・難聴。

顔面神経麻痺などが生じることがあります。

 

≪やっかいな後遺症 帯状疱疹後神経痛≫

通常は皮膚症状が改善してくると痛みも消えますが、ピリピリするような痛みが持続します。

痛みの強さや期間の経過は、個人差はありますが数か月から数年持続することもあります。

 

≪治療≫

内服薬はウィルスの増殖を抑えることにより、皮膚の症状や痛みを和らげ回復の期間を短縮します。

早期に内服を開始することで、帯状疱疹後神経痛への移行を防ぐことが期待できます。

また、必要に応じて痛み止めや外用薬が使われます。

 

帯状疱疹は早期に適切な治療を行うことが大切です。

 

 

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