クリニックニュース

2026.01.17更新

《アトピー性皮膚炎とは?》
アトピー性皮膚炎は、もともとアレルギーを起こしやすい体質の方や、お肌のバリア機能が弱まっている方に多く見られる、かゆみを伴う湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。「子どもの病気」と思われがちですが、最近では大人になってから再発したり、大人で初めて発症したりする方も少なくありません。江戸川区にお住まいの皆様の中にも、長年このお悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。

アトピー

《症状の特徴》
主な症状は、「強いかゆみ」と「湿疹」です。左右対称に現れることが多く、お肌がカサカサして粉を吹いたようになったり、逆にジュクジュクして赤く盛り上がったりすることもあります。赤み、湿疹、鳥肌のようなブツブツなど、状態は人それぞれです。特に夜間、体が温まるとかゆみが強くなり、眠れなくなることで日中の集中力が低下してしまうなど、生活の質(QOL)に大きく影響するのがこの病気の辛いところです。

《原因》
原因は一つではなく、「体質的な要因」と「環境的な要因」が複雑に絡み合っています。
バリア機能の低下:お肌の表面にある「角層」が乱れ、外からの刺激に弱くなっている状態です。
アレルギー素因:ご家族やご自身が喘息や花粉症、食物アレルギーなどを持っている体質です。
外部刺激:ダニ、ホコリ、ペットの毛、衣類の摩擦、汗、ストレスなどが引き金となります。

《種類》
発症時期によって「乳児期」「幼少期」「思春期・成人期」に分けられます。年齢を重ねるごとに皮膚が厚くゴワゴワ(苔癬化:たいせんか)しやすくなる傾向があります。最近では、環境の変化や不規則な生活習慣から、成人になって悪化するケースも増えています。

《発生部位ごとの特徴》
顔・首:皮膚が薄いため、赤みや腫れが目立ちやすく、周囲の視線が気になりやすい部位です。
肘・膝の裏:関節の曲がる部分は汗が溜まりやすく、こすれるため湿疹ができやすい代表的な場所です。
手足・体幹:乾燥が強く、かきむしることで傷ができやすく、そこから細菌感染を起こすこともあります。

《アトピー性皮膚炎を引き起こす主な疾患》
直接的な原因ではありませんが、アトピー性皮膚炎の方は「アレルギーマーチ」といって、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、結膜炎などを併発しやすい傾向があります。また、皮膚のバリアが壊れているため、とびひ(伝染性膿痂疹)やヘルペス、水いぼなどの感染症を合併しやすいので注意が必要です。

《自分でできる対処法は?》
毎日のセルフケアこそが、治療の土台となります。
清潔を保つ:石鹸をよく泡立て、手で優しく洗ってください。お湯はぬるめ(38〜40℃)がベストです。
徹底した保湿:お風呂上がりは5分以内に保湿剤を塗りましょう。
環境を整える:こまめな掃除でダニやホコリを減らし、爪を短く切って皮膚を傷つけないようにします。
ストレスを溜めない:ストレスはかゆみを増幅させます。江戸川区の豊かな公園を散歩するなど、リフレッシュする時間を作ってくださいね。

《受診をした方が良い場合は?》
「たかが湿疹」と我慢しないでください。市販の薬を数日塗っても良くならない、かゆくて眠れない、皮膚が赤く腫れて熱を持っている、といった場合は早めにご相談ください。早期に適切な治療を始めることが、重症化を防ぎ、跡を残さない一番の近道です。

《検査》
当院では、問診を大切にしています。必要に応じて血液検査(IgE抗体やTARC値など)を行い、アレルギーの原因物質や、現在の炎症の強さを数値で客観的に確認します。これにより、治療の効果を「見える化」し、患者様と一緒に改善を実感できるよう取り組んでいます。

《診断と治療》
診断は、症状の経過や湿疹の分布を見て総合的に判断します。治療の基本は、「薬物療法」「スキンケア」「悪化因子の対策」の三本柱です。
近年、治療法は劇的に進化しています。従来のステロイド外用薬だけでなく、免疫を抑える塗り薬、そして重症の方には最新の注射薬(デュピクセントなど)や飲み薬(JAK阻害薬)という選択肢も広がっています。「どこに行っても治らなかった」と諦めている方にこそ、今の医学が届ける新しい光を知っていただきたいのです。
当院では患者様の声を大切にし、ライフスタイルに合わせ、無理なく続けられる治療計画をご提案します。スタッフ一同、地域の皆様の「心のかゆみ」にも寄り添いたいと考えています。

注射薬

《最後に…》
アトピー性皮膚炎は、長く付き合っていく必要のある病気かもしれません。しかし、適切な治療とケアで、症状がない「寛解(かんかい)」の状態を維持し、普通の人と変わらない生活を送ることは十分に可能です。一人で悩まず、私たちと一緒に、健やかで笑顔あふれる毎日を取り戻しましょう。ご家族やご友人で悩んでいる方がいらっしゃれば、ぜひこのお話を伝えてあげてくださいnico

~医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一 監修~

《平井皮膚科クリニックの特徴》

健康や病気について学べるクリニック当院では皮膚のほか、頭から爪まで様々な治療を行っています。

お困りの際は平井皮膚科クリニックまでお問い合わせ、ご来院ください。

《アクセス》

JR総武線平井駅北口から徒歩2分にございます。

 

 

投稿者: 平井皮膚科クリニック

平井皮膚科クリニック TEL:03-5655-1211 平井皮膚科クリニック TEL:03-5655-1211