梅雨も明け、暑さ厳しい毎日ですね皆様、熱中症には充分にご注意ください!
さて本日は「日光皮膚炎(日焼け)」についてお話ししたいと思います。
<日光皮膚炎(日焼け)とは>
日光皮膚炎(日焼け)とは、太陽光線に含まれる紫外線を浴びることによって起きる皮膚の色素沈着や炎症のことで、
皮膚がダメージを受けて炎症を起こして赤くなる「サンバーン」と、その後、メラニン色素が皮膚に沈着して、肌色が濃くなる
「サンタン」の2つの種類があります。
<原因>
日焼けは太陽光に含まれる紫外線の影響によって起きます。
紫外線には、波長の長い「UVA」と、波長の短い「UVB」の主に2種類の紫外線が含まれています。これらの紫外線は
ビタミンDの合成などにも役立つ一方で、過剰に浴びすぎると肌に有害な影響を及ぼします。
◎UVA…肌の奥深くまでダメージを与える紫外線。真皮層を傷つけて、しわやたるみを引き起こします。
◎UVB…主に表皮に強いダメージを与え、炎症を引き起こします。
皮膚は紫外線に対する保護作用をもつメラニン色素で有害な紫外線から体表の細胞を守っていますが、
メラニン色素による保護作用を超える紫外線を浴びた場合、皮膚に炎症が起きたり(サンバーン)、メラニン色素の沈着が起きたりします(サンタン)。
<症状>
メラニンによる紫外線保護作用を超える量の紫外線を浴びた後、数時間後からサンバーンが現われ、さらに2~3日後にサンタンによる色素沈着が現われます。
特にサンバーンは、強い紫外線によって皮膚が損傷されたことによる反応で、軽度~重度の日光皮膚炎を引き起こします。
比較的軽度の場合…紫外線を浴びた箇所の皮膚の毛細血管が拡張し、赤くなってヒリヒリと痛みます。皮膚が熱っぽく感じることもあります。
中程度の場合…患部を冷却した後もなお、皮膚の赤みや痛みが持続します。
重度の場合…赤みや痛みが続く範囲が広く、水ぶくれができたり、頭痛、発熱、倦怠感、嘔吐などの症状が出ることもあります。
症状には個人差がありますが、紫外線を浴びてから 8~24時間後に症状が最も強く現れ、1週間ほどすると皮がむけることがあります。
<治療>
サンタンによる皮膚への色素沈着は、紫外線から身を守るためのいわば生体防御反応なので、特に治療の必要はありません。
色素沈着はしばらく持続しますが、紫外線を浴びない生活をしていれば、徐々に元の肌色に自然に戻っていきます。
一方、サンバーンでは、皮膚に炎症が起きている状態なので、適切な治療が必要です。
※比較的軽度の場合…できるだけ早く患部を冷却し、炎症による症状を抑えましょう。濡れタオルや冷水で患部をよく冷やしましょう。
※中等度の場合…患部を冷却してもなお、患部の熱感、赤み、ヒリヒリ感が続く場合は、外用剤を塗って患部の炎症を抑えましょう。
ただし症状が改善しないときや、逆に悪化してしまったときは使用を中止し、皮膚科を受診してください。
※重度の場合…強い炎症のために患部に水ぶくれができた場合はやけどと同じような症状です。適切な治療の為、皮膚科を受診しましょう。
症状が広範囲に及んでいる場合や、頭痛、嘔吐、倦怠感などの全身症状がある場合は、ただちに受診が必要です。
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