クリニックニュース

2022.06.30更新

こんにちは、平井皮膚科クリニックです。

今日は、“イボ”についてお話します。
手のひらや、足の裏などになかなか治らないできものができていたりしませんか?もしかしたらそのできものは“イボ”の可能性があります。イボと聞いたことがあってもどんな病気かご存知でしょうか?一般的にイボと呼ばれるものの中には「こんなものまで!」と思われるいろいろな皮膚病があります。イボと言う言葉は皮膚に限らず、〈ものの表面にできた突起物一般〉を意味します。イボは医学的には【疣贅/ゆうぜい】といいます。種類は様々です。そのイボの中で一番多いものは【尋常性疣贅/じんじょうせいゆうぜい】です。

 

【尋常性疣贅/じんじょうせいゆうぜい】
手のひら、足の裏に多く出る。表面が凸凹しており、子どもや大人まで見られるが子どもに多い。ウイルス性イボ。

 

【液体窒素による治療について】
 主にウイルス性イボの中心的な治療です。マイナス196℃の液体を用いて、液体窒素をスプレーで噴射させ低温にて細胞を凍結しウイルスを壊死させます。

 通常の綿棒による治療と比べて治療効果も高く、痛みが少ないと言われています。目に近い部分などは、スプレーではなく、綿棒を用いて凍結させます。副作用は、赤みがでる、水膨れができる、黒くなる、かゆみが出る、傷跡になるなどの反応があります。凍結療法は、痛みが伴います。痛みがあり、途中で治療を中断してしまう方もいらっしゃいます。当院の処置室でも毎日お子様の泣き声が聞こえてくることもあります。それでも、みんな頑張って治療しています!

残念ながら1回の治療で治ることがほとんどなく、1~2週間ごとにこまめに治療することで早く治ります。治療期間は数回~数か月単位、重症な方は数年かかりますが、事前に予測することはできません。イボは放置すると、大きくなったり増えたりするので頑張って通院しましょう。

どうぞお気軽にご相談ください。

 

投稿者: 平井皮膚科クリニック

2022.06.21更新

水虫の原因とは...

水虫の原因となる白癬菌は、全身にも感染することがありますが、主に足に感染することが多いカビ菌です。

白癬菌が足に感染しやすい理由は、靴や靴下、ブーツ、長靴などを長時間履くことで足が蒸れた状態が続き、菌が繁殖しやすいといわれています。つまり高温多湿で不潔な環境が原因です。

白癬菌は、家庭の足ふきマットや、スポーツジムのマットの上などあらゆるところに存在し、皮膚に付着することで感染します。
しかし、皮膚に菌が付着しただけで水虫になるわけではありません。
白癬菌が足に付着した状態が続き、菌が繁殖しやすい環境が整うことで水虫を発症します。一般的には24時間以上菌が付着した状態だと、感染が成立しやすくなるといわれています。
また、足に傷口などがある場合は、もっと早く感染するというデータも存在しています。

このように、一緒に生活している家族が水虫を患っている場合や、プールや銭湯のような多くの人が裸足で歩く場所に行く場合は、白癬菌に感染するリスクも高まるため注意が必要です。

 

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水虫の治療方法とは...

水虫の治療法は塗り薬が中心となりますが、内服薬による治療も行われています。

また医師から塗り薬を処方された場合は、症状が治まってからしばらくは菌が残っているため、死滅するまでは、薬を毎日使用し続けることが大切です。

塗り薬は、患部を清潔にしたあとに広い範囲で丁寧に塗りましょう。

 

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水虫の予防

水虫の予防には、白癬菌が好む高温多湿の環境を作らないことが大切です。また、日々のケアで白癬菌の繁殖を防ぎ、肌を白癬菌から守りましょう。

体を清潔に保つ
毎日入浴して、足や体を清潔な状態に保ちます。特に指と指の間も、忘れずに丁寧に洗うことを心掛けましょう。
また、ゴシゴシ強く洗うと皮膚が傷つき、かえって白癬菌が感染しやすくなるため注意が必要です。

家庭内を清潔に保つ
家族に水虫を患った方がいる場合は、浴室の足拭きマットやスリッパから白癬菌が感染する恐れがあるため、共用を避けましょう。

素足で利用する施設に注意
銭湯やプール、スポーツジムなど不特定多数の人が素足で利用する施設では、足に白癬菌が感染する恐れがあります。帰宅後は、足を綺麗に洗っておきましょう。

足が蒸れた状態を避ける
靴を長時間履き続けると、足が蒸れた状態が続き、水虫が起こりやすくなります。そのため、なるべく通気性のよい靴や靴下を選びましょう。

冬のブーツは女性の水虫の増加の原因となっていますので長時間の使用をさけましょう。

どうぞお気軽にご相談ください。

投稿者: 平井皮膚科クリニック

2022.06.13更新

帯状疱疹ワクチン【シングリックス】【弱毒生水痘ワクチン】の

ご案内(※50 歳以上)

帯状疱疹ワクチンとは??
体内に潜んでいる水ぼうそうのウイルスが原因で起こります。80 歳までに約 3 人に1人が発症し、50 歳以上で発症した人のうち約 2 割は PHN(帯状疱疹後神経痛)になるといわれています。
特に高齢者ではリスクが高く、PHN を防ぐためにも帯状疱疹の予防が大切です。
頭や顔に出た場合、視力低下、めまい、耳鳴り、顔面神経麻痺などの後遺症が残る場合もあります。

 

帯状疱疹予防ワクチンは 2 種類あります。

①【シングリックス】:不活化ワクチン
接種回数:2 回

(2 回目の接種は 1 回目の接種から 2 カ月後)
料金:1回 22,000 円(税込)

 

②【弱毒生水痘ワクチン】:弱毒生ワクチン
接種回数:1 回
料金:7150円(税込)

※生ワクチンのため接種できない方がいます。
:先天性および後天性免疫不全状態の方(例:白血病、リンパ腫、の方がいます。(例:不活化ワクチン白血病、リンパ腫、腫、HIV 感染またはまたは AIDS 等)、副腎皮質ステロイド剤内ステロイド剤内剤内服中や免疫抑制剤などで治療を受けている方

 

2 種類のワクチン、どちらがおすすめ??
・シングリックス は費用が高いですが、 効果も 90 %以上と高いです。
50 歳以上で 97 %以上、 70 歳以上で 90 %以上 でした。

長期予防効果 : シングリックス ® は8 年後でも 84.0 %以上持続」

接種部位の痛みや全身倦怠感などの強い副反応がみられることがあります。


・弱毒水痘生ワクチンは効果が 60%程度です。
長期予防効果:弱毒生水痘ワクチンは 8 年から 10 年で効果消失、副反応はほとんどありませんが、生ワクチンのため接種できない方がいます。
詳しくは医師にご相談ください。

 

予約制:お電話または受付にてご予約下さい。ワクチン取り寄せに数日いただきます。
50 歳を過ぎたら帯状疱疹の予防ワクチンをご検討ください。

 

投稿者: 平井皮膚科クリニック

2022.06.06更新

新型コロナワクチン接種の予約再開のお知らせと予約電話について

 

新型コロナワクチン接種の予約を18歳以上の方で、2022年6月より再開いたします。

確保できるワクチンの数量に限りがありますので予約枠が埋まり次第予約は中止となる旨ご理解ください。

直接来院いただいてのご予約は今まで通り、開院時間から行ってまいりますのでそちらも合わせてご利用ください。

 

※直接来院の場合、予約確定まで院内でお待ちいただく可能性があります旨ご理解のほどよろしくお願いいたします。

投稿者: 平井皮膚科クリニック

2022.06.06更新

虫刺されについて

暖かい季節になると増えてくる虫刺され。とくに蚊による虫刺されは、夏の風物詩といっても過言ではないほど日常的なものです。そのため「虫刺されなんて、大したことない」と思っている人も多いのではないのでしょうか。けれども実は、虫刺されにはいろいろな種類があり、その症状もさまざまです。そこで今回は、虫刺されの種類や皮膚科受診の目安についてお伝えします。

 

虫刺されの症状
虫刺され(虫刺症)とは、虫に刺されることで起こる皮膚炎の総称です。この名称には「刺す」という字が使われていますが、刺される以外にも、虫に血を吸われる、咬まれる、接触することによる皮膚炎も、虫刺されに含まれます。
代表的な症状は、痛み、赤み(発赤)、腫れ、かゆみ、水ぶくれなどです。このうち痛みは、虫に咬まれたり、刺されるという物理的な刺激によって生じたり、虫の唾液や毒などが皮膚内に注入される際に起こります。一方、赤みやかゆみ、腫れなどは、注入された唾液や毒に対して起こるアレルギー反応です。このアレルギー反応には、虫刺され直後にみられる「即時型反応」と、数日後に現れる「遅発型反応」とがあります。
さらに、虫の種類や刺された人の体質によっては、アレルギー反応によって気分が悪くなる、お腹が痛くなるなどの全身症状が現れることもありますし、もっとひどい場合には、意識障害やショック症状が起こることもあります。このように虫刺されは、時に恐ろしい症状を引き起こすこともあり、決して侮ることはできないものなのです。

 

虫刺され:原因になる虫って?
お伝えしたように、一般的な虫刺されは「虫に血を吸われること」「咬まれること」「刺されること」そして「虫に接触すること」が原因となります。具体的な虫の種類をご紹介します。

血を吸う:蚊、アブ、ブユ、ノミ、ダニ
刺す虫:ハチ
咬む:ムカデ
接触する:有毒の毛虫
それぞれの特徴について、見ていきましょう。

 

虫刺され:蚊
国内で見られる蚊はおよそ130種類にのぼりますが、虫刺されの原因となるのは、おもにヒトスジシマカとアカイエカ、チカイエカの3種類です。種類によって生息場所が異なりますが、屋外だけでなく、室内でも刺されることがあります。
蚊は吸血する際に唾液などを注入します。こうした物質に対する即時型反応として、刺された直後にかゆみや腫れが現れますが、1~2時間後には消失します。また、刺された次の日になると、遅発型反応として再び刺された場所にかゆみが出てきたり、赤みや腫れが生じることがあります。
このような症状の現れ方は年齢によって違いがあります。個人差はありますが、たとえば小さな子どもは遅発型反応しか現れませんが、幼児期以降では両方の反応が現れるようになります。さらに成長し、青年期以降になると即時型反応だけが現れるようになり、高齢になると、どちらの反応も現れないこともあります。
なお、蚊に刺された場所の皮膚症状に加えて発熱やリンパ節の腫れといった全身症状がみられる場合には、「蚊刺過敏症(ぶんしかびんしょう)」の可能性があります。別名「蚊アレルギー」とも呼ばれていて、くり返し症状が現れることもあるため、皮膚科を受診するようにしましょう。

 

虫刺され:ブユ(ブヨ、ブト)
小さなハエのような見た目のブユ。蚊と同じように、ヒトの血を吸います。ブユの特徴として、刺された直後にはかゆみなどの症状が起こらないことがあげられます。症状が出始めるのは半日くらい経った頃。次第に赤み、腫れ、かゆみの症状が強くなっていきます。スネのあたりを刺されることが多く、かきむしることで赤みやしこりがしばらく残ることもあります。キャンプ場や川沿いなどで刺されることが多いので、アウトドアの際には注意が必要です。

 

虫刺され:アブ
アブもヒトの血を吸う虫ですが、蚊とは違って皮膚を咬み、そこから出てきた血を吸うという特徴があります。そのため、刺された際には痛みが伴い、しばらくしてから腫れやかゆみといった症状が現れます。

 

虫刺され:ノミ
ノミによる虫刺されの多くは「ネコノミ」によるものといわれています。公園や庭など屋外で刺される場合もありますが、犬や猫に寄生することが多いので、こうしたペットを飼っている家では室内でも刺されるリスクがあります。ノミに刺されても直後には症状はなく、数日経ってから赤みやブツブツといった症状が現れるようになります。

 

虫刺され:ダニ
室内でダニに刺される原因の多くはイエダニです。イエダニはネズミに寄生するため、ネズミが生息する古い家などにはイエダニが出やすいといわれています。夜間の睡眠中に刺されることが多く、太ももの内側、脇腹や下腹部が狙われます。刺されると、赤みやブツブツなどの皮膚症状が現れます。
また、屋外ではマダニに注意が必要です。マダニは野生動物が多い場所に生息しますが、畑や人家の裏庭などで見かけることもあります。太もも、脇腹、陰部などにかみつき、赤みや腫れなどの症状が現れる場合もありますが、症状が現れないことも珍しくありません。
マダニをはじめダニ類の多くは、数日にわたって皮膚にくっつき吸血することがあります。皮膚にくっついているのを見たらつい取りたくなってしまうと思いますが、無理やりとったり、殺すことは、危険です。なぜならマダニの病原体が体内に入ってしまったり、マダニの口が皮膚内に残ることがあるからです。ですから、吸血中のマダニはさわらずに、そのまま病院へ行って処置を受けましょう。
なお、病原体を持ったマダニに咬まれた場合にはさまざまな感染症を発症する可能性があります。マダニが生息しているような場所に行った数日後に発熱やおう吐など、何らかの体調不良がある場合には、必ず病院を受診してください。

 

虫刺され:ハチ
人を刺すハチはおもに、ミツバチとスズメバチ、アシナガバチの3種類といわれています。ハチに刺されると強い痛みや灼熱感とともに、皮膚が赤く腫れあがり、悪化すると出血したり、水ぶくれや潰瘍ができることもあります。ただし、こうした症状は1日もすればよくなることがほとんどです。それよりも恐ろしいのが、強いアレルギー反応が起こるケースです。これはハチ毒に対する抗体を持った人にだけ現れるものです。また、初めて刺された際にアレルギー反応が起こることはありません。けれども、1度刺されて体内に抗体が作られると、2度目以降に刺されたときにアレルギー反応が現れるようになります。多くの場合、刺されてから30分以内に全身にかゆみやじんましん、吐き気、胃の痛み、むくみなどが現れ、ひどい場合にはアナフィラキシーショックを起こして意識がなくなったり、呼吸困難に陥ることもあります。こうした症状が現れた際には、救急車を呼ぶことが求められます。

 

虫刺され:ムカデ
ムカデは牙を使って皮膚を咬み、そこに毒成分を注入します。ムカデに咬まれると、その直後から強い痛みや腫れ、赤みなどの症状が現れます。また、リンパ節が腫れるほか、咬まれた箇所から身体の中心部にむかって線状に症状が出ることもあります。さらに、ハチと同様にアナフィラキシーショックを起こすこともあり、注意が必要です。

 

虫刺され:有毒の毛虫
毛虫の中には、針やとげに毒を有している種類がいます。たとえば、ドクガ、チャドクガ、イラガ、ヒロヘリアオイラガの幼虫などです。中でも、チャドクガの幼虫は椿やツツジといった庭木などに生息しています。そのため、庭作業の際にふれてしまい発症することがあります。
これらの毛虫にふれると、じんましんのような症状や、かゆみ、赤いブツブツが現れます。また、ヒロヘリアオイラガに刺されると、激痛をともなうこともあります。このような毛虫に接触することで起こる皮膚炎は「毛虫皮膚炎」と呼ばれています。毛虫にふれてしまった場合は、絆創膏などの粘着性のあるテープを使って皮膚についた針をとるようにしましょう。

 

皮膚科に受診した方がよいケースとは?

ここまでさまざまな種類の虫刺されを紹介してきましたが、基本的にはかゆみ、赤み、腫れなどがあっても、数日で治まることがほとんどです。そのため、掻きむしったり、いじったりせず、様子をみるようにしましょう。かゆみが我慢できない場合には、市販のかゆみ止めを塗るのも対処法の一つです。
一方で、刺された部位以外にも症状が出る場合や発熱などの全身症状が伴う場合、また、数日たっても症状が改善しない、あるいは悪化するような場合には皮膚科の受診が必要になります。受診する際には、いつから、どのような症状が出ているのか、さらにどこで、どのような活動をしたのかということを、正確に医師に伝えることが大切です。
あわせて、ふだんから予防策を講じておくことも重要です。とくに草木が多い場所に行く際や、屋外でレジャーを楽しむ際には虫よけスプレーを使用する、衣類や帽子、タオルなどで皮膚の露出部分を減らすなどの対策をとりましょう。

投稿者: 平井皮膚科クリニック

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