クリニックニュース

2023.03.19更新

皆さん、こんにちは!平井皮膚科クリニックですrabbit

桜が開花しましたねflower2
3月になり暖かくなって過ごしやすくなりました。

ですが、スギ花粉症やヒノキ花粉症のある方にとっては、つらい季節ですよね。
今回は花粉症についてお話ししたいと思います。

* * *

 

【 花粉症とは 】

 

花粉症とは体内に入った花粉に対して人間の体が起こす異物反応です。(免疫反応)
体内に入った花粉を異物と認識し、この異物に対する抗体を作り、再度侵入した花粉を排除しようとする反応です。
この免疫反応が過剰になり、花粉を排除しようとしてくしゃみや鼻水や涙などがでます。
またスギやヒノキ以外の花粉症では、花粉によっては皮膚の荒れ、咳や喘息、またバラ科の食物を食べると口の中が腫れたり、痒くなったりします。

 

【 花粉症の症状 】

 

*くしゃみ
何度も連続するくしゃみ。
*鼻水
さらっとして透明な鼻水。
*目の症状
目の痒み、涙、充血など。
*皮膚
花粉皮膚炎と呼ばれます。
肌の乾燥や赤み、痒み、ピリピリとした感覚。
*喉
喉の痒みやいがらっぽさ。
口呼吸が原因で喉が痛むこともあります。
*その他
頭痛、倦怠感、耳の痒みなどを訴える方も多くいます。

 

【 花粉症の発症 】

 

花粉が体内に入ってもすぐにはアレルギー反応を起こしません。
またアレルギーの素因を持っていない人は、花粉症にはなりません。

体内に花粉が入ると、アレルギー素因を持った人はその花粉に対応する抗体(IgE抗体)を作ります。
IgE抗体は花粉によって異なった抗体が作られます。
人によって期間が違いますが、数年から数十年花粉を浴びることで抗体が十分な量になります。
この状態を感作の成立といいます。
感作の成立後、再び花粉が体内に入ってくると、くしゃみや鼻水や目の痒みなどの症状が出ます。

近年は飛散する花粉量の増加により、感作までの期間が短くなり、小さな子供でも花粉症を発症します。

 

【 花粉症の原因 】

 

花粉症の主なアレルゲンは
スギ、ヒノキ、カモガヤ、オオアワガエリ、ハンノキ、ブタクサ、シラカンバ……
などです。
原因となる植物の花粉が飛ぶ季節だけ症状がでます。

スギは2月~4月、ヒノキは3月~5月に多く飛散します。
またカモガヤは6月~8月、ブタクサは8月~9月に多く飛散します。
花粉症のイメージといえば、春ですが、一年中様々な花粉が飛散しているため、春以外にも出現します。
スギ花粉は春に比べると少なくなりますが、秋~晩春までと飛散時期が長いです。

 

* * *

今回のお話はここまでとなります。

次回は花粉症の予防対策についてお話ししますねnico


当院では皮膚のほか、頭から爪まで様々な治療を行っています。
お困りの際は平井皮膚科クリニックまでお問い合わせ、ご来院ください。

投稿者: 平井皮膚科クリニック

2023.03.09更新

2023年3月13日より、国の推奨するマスク着用の規定が緩和され、「個人の主体的な選択を尊重する」、「個人の判断に委ねる」こととなりますが、院内におきましては引き続き「マスクの着用」をお願いいたします。

院内には重症化リスクの高い方もいらっしゃいます。厚生労働省からも医療機関を受診する際はマスクの着用を推奨されています。

感染の有無にかかわらず、院内での「マスクの着用」をお願いいたします。


※事情によりマスクの着用が困難な場合はスタッフまでお申し出ください。

投稿者: 平井皮膚科クリニック

2023.03.07更新

こんにちは、平井皮膚科クリニックです♪
3月、春ですねflower2
今回はニキビについてお話しします。

***

ニキビは、毛穴がホルモンと細菌と皮脂の相互作用によって炎症を起こす疾患です。

【 ニキビの種類 】

皮脂が毛穴に溜まった初期の症状を面皰(めんぽう)といいます。

*炎症なし
白ニキビ……毛穴の閉じている状態のニキビ 面皰(めんぽう)
黒ニキビ……毛穴の開いた状態のニキビ 乾いた皮脂や角質の溜まったニキビ

*炎症あり
赤ニキビ……悪化したニキビ 丘疹(きゅうしん)
黄ニキビ……化膿したニキビ 膿疱(のうほう)

さらに炎症がひどくなると、
皮膚の下に膿がたまった袋ができたり…嚢腫(のうしゅ)
硬く大きく触れる状態…硬結(こうけつ)あるいは、結節(けっせつ)
になったりします。
炎症が治まって平らになっても
赤み…炎症後紅斑(えんしょうごこうはん)
が一時的に残ります。
この赤みは時間とともに消えるのでご心配ありません。
しかし炎症が強いと、
盛り上がったケロイド状の痕…肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)
へこんだ痕…陥凹制瘢痕(かんおうせいはんこん)
が残ってしまうことがあります。

ニキビの症状は、面皰や丘疹、膿疱、炎症後紅斑などが混ざっています。

【 ニキビの原因は? 】

アクネ桿菌(かんきん)という皮膚常在菌によっておこるとされています。
アクネ桿菌は脂腺の奥に生息し、詰まった毛穴の中の皮脂を栄養として過剰に増殖し、ニキビを作ります。

皮脂の分泌過剰 → 毛穴の詰まり → アクネ桿菌が毛穴で増加・炎症

進行すると毛穴が破れ中身が流れ出し、炎症が広がる場合があります。
皮膚の深い部分を傷つけてしまうため、ニキビ痕が残ってしまう場合があります。

*皮脂分泌が過剰になる原因
思春期のホルモンバランスの変化・生活習慣・疲労・ストレス・睡眠不足・肌への刺激などがあります。
皮脂の分泌量が増えると同時に肌のターンオーバーが正常に行われなくなり、ニキビができやすくなります。

また、最近ではマスクによるニキビの患者様の多くご来院されます。
マスクをしていると汗だけでなく皮脂の分泌が増えます。
マスクを1日つけた日はしっかり洗顔をしましょう。

【 ニキビの予防 】

*朝晩の洗顔
洗顔の際はゴシゴシ擦らず、たっぷりの泡でやさしく洗い、生え際などに洗顔料が残らないように注意してください。
拭き取りの際も、タオルでごしごしと擦らないように、やさしく押して水分を取ってください。
乾燥肌の方は、洗顔後の保湿をおすすめします。
また、風呂では最後に顔を洗って、付着したシャンプーなどを落とします。

*髪型の工夫
髪による刺激や雑菌の付着を防ぐために、髪型を工夫しましょう。
フェイスラインに毛先が触れるようでしたら、ゴムやバレッタなどでまとめます。

*寝具の刺激
ニキビは寝具も関係している可能性があります。
肌触りの悪い寝具による刺激により、ニキビができやすくなってしまいます。
また寝具に付着した雑菌がニキビを誘発する可能性もありますので、清潔に保ちましょう。

*ノンコメドジェニック
ニキビの原因になりにくい、ノンコメドジェニック化粧品の使用をおすすめします。
当院でも、ノンコメドジェニックの洗顔・保湿の販売をしています。

*生活習慣の見直し
生活習慣を見直してホルモンバランスを整えることが大切です。
バランスのとれた食事と規則正しい生活を心がけ、ウォーキングやヨガなどゆったりとした運動でストレス発散することをおすすめします。

【 ニキビの治療 】

ニキビは治りにくい皮膚の病気です。
個人差はありますが、3か月以上通院される方が多いです。

ニキビの治療薬は皮膚科で保険診療内での処方が可能です。
必ず医師が診察し、内服や外用剤を医師の判断によって処方となります。

また、当院ではニキビ肌向けの洗顔や保湿化粧品の販売、ケミカルピーリングなどの自由診療(費用が10割患者様ご負担となる治療)も選択できます。
ご希望の場合は当院スタッフにお気軽にお声がけください♪

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当院では皮膚のほか、頭から爪まで様々な症状の診察を行っています。
お困りの際は平井皮膚科クリニックまでお問い合わせ、ご来院ください。

 

投稿者: 平井皮膚科クリニック

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