クリニックニュース

2023.04.09更新

こんにちは、平井皮膚科クリニックですihi

前回に続き花粉症のお話をします。

前回はご自宅や日常生活で行える予防対策についてお話ししましたが、今回は当院でどのような検査・治療を行っているのかをお話ししたいと思います♪

star花粉症の治療を行うことで、QOL(生活の質)の改善が期待できますstar

 

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【 花粉症の検査・治療 】

 

*MAST36アレルゲン

当院では採血でのアレルギー検査を行っています。
MAST36アレルゲンでは一度に36項目(48種類)のアレルギーの原因がわかる検査となっています。

(スギやヒノキ等の花粉の他、食物アレルギー、ダニアレルギー等様々な項目のアレルギーを一度に調べることが可能です!)

4日~1週間ほどで結果が出ます。

 

*イムノキャップラピット
また、指先採血で検査することが出来るアレルギー検査(イムノキャップラピット)も可能です。
イムノキャップラピットは指先採血後たった20分で検査結果が出るアレルギー検査です。
当院では6歳のお子様から大人までが検査対象となります。

 

花粉症の検査は保険適応となっていますが、検査は医師の判断によって行われますので、まずは一度診察にてご相談下さい。

 
自費での検査を希望の際は受付にてお申し付けください。

 

【 花粉症の治療 】

 

花粉症の治療は、アレルギー剤の服用、点眼や点鼻、また舌下免疫療法、自費での注射やレーザー治療など様々な治療法があります。
当院では内服・外用などの薬で症状を和らげる対症療法、体を徐々にスギ花粉に慣らし体質改善を図るアレルゲン免疫療法(舌下免疫療法)などを行っています。

アレルゲン免疫療法は100年以上前から行われている治療法です!

当院では、アレルゲンを含む治療薬を皮下に注射する皮下免疫療法ではなく、治療薬を下の上に投与する舌下免疫療法の治療が可能です。

症状によっては眼科や耳鼻科の受診をおすすめする場合もあります。

 

*薬による眠気について
以前は、服用すると眠くなる薬が多くありましたが、眠気が出ない薬も複数あります。
眠気がご心配な方は、診察にて医師へご相談ください。

 

*薬を飲み始める時期
花粉が本格的に飛散する1週間前、あるいは症状が少しでも出たら、薬を使い始めましょう。
この初期療法により、症状が出るのを抑える・軽減することが期待されます。

 

*舌下免疫療法について
舌下免疫療法はアレルゲン免疫療法の一種です。
アレルギー原因物質を少しずつ体内に吸収させることで、アレルギー反応を弱めていく治療法です。
9割以上のスギ花粉症の方が症状の改善を自覚したとの報告があります。

1日1回、少量の治療薬から服用をはじめ、その後決められた一定量の薬を継続かけて服用していく治療となります。

そのため、治療期間は3~5年程かかります。(3年以上の治療が推奨されています。)

根気のいる治療にはなりますが、正しく治療が行われると、アレルギーを治したり、アレルギー治療薬の減量、長期にわたり症状を抑える効果が期待できます。

 

*舌下免疫療法の副作用

「口の中の浮腫、腫れ、痒み、不快感、異常感、唇の腫れ、喉の刺激感、不快感、耳の痒み」などの他、

重大な副作用では、「ショック・アナフェラキシー」があります。

 

*舌下免疫療法の治療開始時期

スギ花粉症の方は、スギ花粉の飛んでいる時期はアレルゲンに対する体の反応性が過敏になっています。
そのため、スギ花粉の飛ぶ時期(1月~4月ごろ)は治療を開始することが出来ません。
治療開始時期については医師とご相談ください。

 

舌下免疫療法のできる曜日については、お電話などでお問い合わせください。

 

花粉症の治療は保険適応となっていますが、治療は医師の判断によって行われますので、まずは一度診察にてご相談下さい。

 

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当院では皮膚のほか、頭から爪まで様々な治療を行っています。
お困りの際は平井皮膚科クリニックまでお問い合わせ、ご来院ください。

 

 

参考文献:

厚生労働省 花粉症Q&A集(平成22年度)https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/kafun/ippan-qa.html 

花粉症環境保健マニュアル2019 https://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/manual/2019_full.pdf

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 新型コロナウイルス感染症流行中の花粉症対策について http://www.jibika.or.jp/citizens/covid19/kafunsho_210209.htm

花粉症環境保健マニュアル2022 https://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/2022_full.pdf

的確な花粉症治療のために(第二版) https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000077514.pdf

食物アレルギーガイドライン2021 https://www.jspaci.jp/guide2021/jgfa2021_14.html

 鳥居薬品の『トリーさんのアレルゲン免疫療法ナビ』https://www.torii-alg.jp/

投稿者: 平井皮膚科クリニック

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