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2023.04.30更新

こんにちは笑う平井皮膚科クリニックですnote2

前回の紫外線のお話の続きで、今回は日焼け止めについてお話しします!

 


 

 

【 日焼け止めについて 】

日焼け止めは戸外にでるときに塗りましょう。
顔では鼻の頭、体では肩や背中の上の方は、塗り忘れが多く、太陽に晒されやすいため、日焼けをしやすいです。
日焼け止めは、汗で流れ落ちてしまうか、タオルで拭った際に取れてしまうため、落ちたと思ったときに塗りなおしをするか2~3時間おきに塗りなおしをすると良いでしょう。

日焼け止めを塗るにあたって、「太陽に長時間あたるときでも日焼け止めを使用すれば大丈夫。」と考えるのではなく、帽子や日傘などの基本的な対策をしたうえで使用しましょう。

 

*肌への刺激の少ない日焼け止め
日焼け止めに含まれる紫外線防止剤には、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の二種類があります。
紫外線吸収剤は塗った後に肌が白っぽくなりづらいなどの優れた特徴をもっている反面、人によってはアレルギー反応をおこすことがあります。
紫外線散乱剤はアレルギー反応をおこすことがほとんどないため、皮膚の敏感な方や子供にもおすすめです。
紫外線散乱剤のみを使った日焼け止めには、「紫外線吸収剤無配合」「紫外線吸収剤フリー」「ノンケミカルサンスクリーン」などの表示がされています。

*日焼け止めの効果表示(SPF・PA)
SPFはUV-Bを防ぐ指標で、PAはUV-Aを防ぐ指標です。
SPFは数字で表されており、数字の大きいほどUV-Bを防ぐ効果が高いです。
PAは(PA+・PA++・PA+++・PA++++)の四段階で表しています。+が多くなるほどUV-Aを防ぐ効果が高くなります。
散歩や買い物などの日常生活ではSPF20PA++、屋外でのスポーツやレジャーではSPF30PA+++、炎天下でのレジャーやスポーツではSPF40以上PA+++・PA++++といったように、外出の目的やその日のUVインデックスの状況によって、日焼け止めの使い分けをすると良いでしょう。

 

【 日焼けしてしまったら 】
日焼けをしすぎたら、できるだけ早めに、冷水や冷タオルなどで冷やしましょう!
紫外線により皮膚が炎症し、赤くなることを日焼け(サンバーン)といいます。
日光にあったって数時間後から、赤みやヒリヒリとした痛みが生じます。
そして8時間から24時間でピークとなり、2~3日で消えていきますが、炎症がひどいと水ぶくれになったり皮がむけたりします。
炎症が起きてしまわない為にも、とにかくよく冷やすことが大切です。

日焼け後のヒリヒリとした痛みを抑えるために、ローションなどによる肌の手入れは効果的であるとされています。
ですが、皮膚の老化や皮膚癌などに対する予防効果はないとされています。
長期的な悪影響を防ぐためにも、紫外線を浴びないようにしましょう。

 

*サンバーンとは
紫外線にあたって数時間後に現れる、皮膚の赤み・日焼け。
*サンタンとは
赤い日焼けの消失後、数週間から数か月続く肌が黒っぽくなる日焼け。

 

【 まとめ 】
・紫外線を浴びることで、様々な病気のリスクを高める。
・冬も雪の反射により紫外線量が倍増するため、季節を問わず紫外線対策が必要である。
・紫外線は地表面を反射するため、帽子・日傘・日焼け止めといった総合的な紫外線対策が必要である。
・紫外線対策は子供のうちから必要である。
・日焼けをしてしまったら、できるだけ早めに冷やすことが大切である。
・日焼け後の冷却は赤みや痛みに対する一時的な予防効果はあるが、皮膚癌など長期的な予防効果はないため、紫外線を浴びないことが大切である。

 


 

 

今回は日焼け止めについてお話ししましたnote

紫外線についての話は以上になります!

 

当院では皮膚のほか、頭から爪まで様々な治療を行っています。
お困りの際は平井皮膚科クリニックまでお問い合わせ、ご来院ください。

参考文献:
環境省 紫外線環境保健マニュアル2020
https://www.env.go.jp/content/900410650.pdf
環境省 紫外線環境保健マニュアル 2008
https://www.env.go.jp/chemi/uv/uv_pdf/full.pdf
国土交通省 気象庁 オゾン層紫外線の知識
https://www.data.jma.go.jp/gmd/env/ozonehp/3-0ozone.html

 

投稿者: 平井皮膚科クリニック

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