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2023.06.01更新

こんにちはgya平井皮膚科クリニックですrain

 

これからの季節、伝染性軟属腫(水いぼ)の患者さんが増えることが予想されますabon

今回は伝染性軟属腫について、お話しします。

 


 

【伝染性軟属腫とは】
伝染性軟属腫ウイルスにとって感染する皮膚疾患です。
一般的に「水いぼ」といわれ、主に、子どもに感染します。
潜伏期間は15日~50日といわれています。
また、アトピー性皮膚炎の子どもは、皮膚のバリア機能が弱まっていることもあり、感染しやすいです。
軟属腫は、治療をしなくても自然に治る皮膚疾患ですが、治るまでに数か月から数年かかるため、その間に人にうつしてしまわないように注意が必要です。
痒みを伴うこともあるため、掻き壊しによって、体の他の部位にうつしたり、他の皮膚の病気に感染する恐れもあります。
また、潜伏期間が長いため、治療が終わってからもすでに感染していたウイルスによって再発することがあります。

 

【伝染性軟属腫の治療】
*軟属腫摘除(保険診療)
軟属腫は、ピンセットを用いて摘除します。
治療には痛みが伴うため、ペンレステープを患部に貼り付け、薬剤が浸透してから処置を行います。(貼らない場合もあります。)
処置が長引くと恐怖心や緊張が高まり、子どもにトラウマを植え付けてしまうため、たくさんの軟属腫ができてしまっている場合は、数回に分けて数個ずつ摘除していきます。
子どもの恐怖心を最小限にとどめるためにも、軟属腫ができたと思ったら早めに(数の少ないうちに)受診しましょう。

 

ペンレステープ15mg
1回の治療につき、ペンレステープ15mgを2枚まで使えます。
・軟属腫のサイズに合わせて切ります。
・切ったテープのライナー(白く硬い台紙)をはがします。
・切ったテープ(透明なほう)を軟属腫に密着させ、上からしっかりおさえます。
・約1時間後に薬が浸透しますので、処置ができます。

 

*MB-Fクリーム(自費商品)
税込2.200円(2023.5月時点)
どうしても軟属腫摘除が苦手な場合、自費のクリームをご案内しています。
MB-Fクリームは、軟属腫の治療のために開発された、銀イオンを配合したクリームです。
軟属腫摘除では一度に広範囲の治療はできませんので、軟属腫が多発している方も、ご自宅で塗布することができます。
購入に自費での料金がかかってしまいますが、痛みが苦手な子どもや、恐怖心の強い子どもでも、最小限の苦痛で治療が可能です。

 

【伝染性軟属腫の予防】
*感染経路
直接的な接触の他に、間接的接触によって感染します。
特に、水泳時のビート板やタオルなどを介して感染することが多いです。
*感染しないための予防対策
・衣類・寝具・遊具などの共有をしないようにしましょう。
・プールなどでは、水着・タオル・うきわ・ビート板の共有はしないようにしましょう。
・保湿クリームなどで皮膚の乾燥を防ぎ、皮膚のバリア機能を守り、健やかな状態を保ちましょう。
*感染させないための防止対策
・皮膚をかき壊さないようにしましょう。
痒みのある子どもに掻いてはいけないと伝えても難しいものですので、絆創膏やガーゼなどを貼ることをおすすめします。
・皮膚を清潔に保ちましょう。
プールからあがった後は、体をシャワーなどでよく洗い流してから、保湿クリームなどでケアをしましょう。

 


 

 

今回は伝染性軟属腫(水いぼ)についてお話ししました!

 

平井皮膚科クリニックは平井駅北口から徒歩2分chick

 

当院では皮膚のほか、頭から爪まで様々な治療を行っています。
お困りの際は平井皮膚科クリニックまでお問い合わせ、ご来院ください。

 

今日の臨床サポート 伝染性軟属腫
https://clinicalsup.jp/jpoc/contentpage.aspx?diseaseid=1476
マルホ 伝染性軟属腫(みずいぼ)の治療
https://www.maruho.co.jp/medical/articles/molluscumcontagiosum/outline/treatment.html
スリーアイムス MB-Fクリーム
https://3aims.jp/essential-care/3a-m-bf-cream/

投稿者: 平井皮膚科クリニック

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