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2023.06.13更新

水虫(足白癬)について

 
こんにちは、平井皮膚科クリニックですrain

雨に濡れる紫陽花が綺麗な時期となりましたflower2
本日は水虫(足白癬)についてお話しますnico

 



◎水虫(足白癬)ってなに?◎

 
・水虫とは白癬菌(はくせんきん)という真菌(シンキン:カビ)が足裏の皮膚に増殖して起こる感染症です。
 

◎原因◎

 
・白癬菌(皮膚糸状菌)というカビ(真菌)の一種が足裏の皮膚に感染することで起こります。

白癬菌はケラチンと呼ばれる皮膚のたんぱく質を栄養源として、高温多湿の環境を好むため、靴下や靴で覆われ高温多湿となりやすい足部の皮膚(角層)でよく増殖し、感染が起こります。
・水虫は、水虫の人と直接足を触れ合うことがなくてもうつります。

水虫の人が素足ではいたスリッパや足ふきマットなどを共有することでほかの人に感染します(水虫の人がいる家庭や、公衆浴場、スポーツジムやプールの足ふきマットには高確率で白癬菌が存在することが知られています。)
・ただし、白癬菌が足の裏についても感染するには24時間以上かかるので、その日のうちに足を洗って清潔にし、乾燥した状態を保てば、白癬菌の感染を防ぐことが出来ます。

白癬菌が足についたまま、湿った靴下や通気性の乏しい靴を履き続けるなど、湿度が高く不衛生な状態で長時間過ごすことで、感染したり、また悪化したりします。

 
◎症状◎

 
水虫には3つのタイプに分けられます。

 
・趾間型・・・足の指の間が白くふやけてじくじくしたり皮がむけたりします。乾燥型は皮がむけてかさかさし、湿潤型はじくじくしたりただれたりします。 かゆみは乾燥型より湿潤型で強くなります。                                              
・小水疱型・・・足裏、土踏まずを中心に小さい水ぶくれが多発し、それが破れて皮がむけるタイプです。水ぶくれが破れると汁が出ますが、その汁がつくことで水虫が移ることはありません。 
・角質増殖型・・・足底全体に生じ、足の裏が厚く硬くなり、時にひび割れて粉を吹いたようになったりします。比較的まれなタイプです。
 

水虫=かゆいというイメージですが、かゆみを伴う水虫は全体の10%程度です(特に小水疱型に多い)。

かゆみがある場合も、特に夏季にかゆく、秋以降におさまっていることが多いです。

成人男性に多いイメージですが、女性や子供も条件がそろえば発症します。高齢者にもよくみられます。

また、足の水虫にはこの3つの皮膚にみられる水虫以外に、爪にみられる水虫もあります。

                                    
・爪白癬・・・爪が白~黄色に濁って厚くなり、白い筋ができたりひどくなるともろくなってぽろぽろと崩れたりします。

かゆみはありません。

 
◎治療◎

 
水虫には通常、抗真菌薬(塗り薬)が用いられます(内服治療が行われることもあります)。
水虫の多くは春夏に悪化し、涼しくなると軽快します。

ところがこれは治ったわけではなく、白癬菌が減少しただけで、翌春には症状が再発することが多いため、治しきることが大切です(外用薬は最低1ヶ月は塗り続けるようにしましょう)。
症状から水虫かな?と思ったら、医療機関で検査を受けることが大切です。気になる事がありましたらお気軽にご相談ください☆

 


 

平井皮膚科クリニックは平井駅北口から徒歩2分

 

当院では皮膚のほか、頭から爪まで様々な治療を行っています。
お困りの際は平井皮膚科クリニックまでお問い合わせ、ご来院ください。

 

水虫(足白癬)|ひふ研|第一三共ヘルスケア (daiichisankyo-hc.co.jp)

https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_hifuken/symptom/mizumushi/

水虫4コマ劇場|マルホ
https://www.maruho.co.jp/kanja/mizumushi/index.html

 

投稿者: 平井皮膚科クリニック

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