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2023.09.04更新

まだまだ暑い日が続きますが、皆様くれぐれも体調にはお気を付けください。
さて本日は掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)についてお話したいと思います。

 

掌蹠膿疱症とは
ウミがたまった膿疱と呼ばれる皮疹が左右対称性に手のひらや足の裏に繰り返しできる皮膚の病気です。膿疱とともに紅い斑点(紅斑)や鱗屑(りんせつ)と呼ばれるカサカサしたフケのようなものがあらわれます。この病気はほかの人に移ることはありません。

症状
まず透明な小水疱や黄色い小膿疱ができ、次第に茶色くにごり、かさぶた(痂疲)となり、角層(皮膚の最表層にある薄い層)がはげ落ちます。この過程で赤班が現れ、炎症反応もみられます。出始めにかゆみがみられる場合があります。また、鎖骨や胸の中央(胸鎖骨関節症)やその他の関節が痛くなることがあります。
症状が出る部位として手足のほか、まれにスネや膝に見られることがあります。

 

原因
扁桃炎、虫歯、副鼻腔炎、中耳炎などの病巣感染や、歯科金属などの金属アレルギーが関係していることもありますが、はっきりとした原因は現在のところわかっていません。
予後としては患者さんによって異なりますが、多くは平均3~7年で軽快すると言われています。

 

治療方法
まず試みるのはお薬や紫外線(※当院では行っておりません)での治療です。
また病巣感染や金属アレルギーなどが明らかな場合は、それらを除去する治療を行う場合もあります。
お薬による治療ではまず外用療法を行い、あまり効果がないときなどに内服療法や注射を行います。


主なお薬は
外用:ビタミンD3・ステロイド・サリチル酸ワセリン
内服:ビタミンA誘導体・ステロイド等
※医師の判断によるため必ずしも同じ治療法になるとは限りません。

最後に
掌蹠膿疱症は他人にうつったりしません。日常で気を付けることとして、喫煙は何らかの関係があると考えられます。健康の為にも禁煙しましょう。また、風邪や扁桃炎がきっかけとなって発症することがあるので風邪などひかないよう日頃からうがいをするようにしましょう。
気になる症状がありましたら一度ご相談ください。

 

参考文献
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう) - 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会) (dermatol.or.jp)
https://www.dermatol.or.jp/qa/qa27/index.html

マルホ株式会社
https://www.maruho.co.jp/
患者さまむけパンフレットより

投稿者: 平井皮膚科クリニック

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