みなさんこんにちは!暖かい日もだいぶ増えて、桜の開花も始まり満開までもうあと少しですね
入学や卒業、新年度を迎える何かと忙しい季節ですが、体調管理をしっかりして季節の変わり目も元気よく過ごしていきたいですね!
今日は多くの方が耳にしたり、悩んだこともある皮膚疾患『ニキビ』についてお話ししたいと思います。
1. 病態
• ニキビとは、医学的には「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」と呼ばれる皮膚疾患です。
毛穴に皮脂が詰まり、そこにアクネ菌が増殖することで炎症が起こり、赤みや腫れ、膿などの症状が現れます。
アクネ菌はどんな皮膚にもいる常在菌ですが、数が増えると炎症を起こして赤いブツブツしたニキビや膿がたまったニキビを引き起こします。
強い炎症を生じて、毛穴の周りの皮膚に障害を与えるとケロイド状に盛り上がったりへこんだりして瘢痕を残します。
適切な治療をしないと、陥没したような跡やシミなどの色素沈着となって残る場合も少なくありません。
2. 原因
ニキビの主な原因は以下のことがあげられます。
• 皮脂の過剰分泌: 思春期はホルモンバランスの影響で皮脂分泌が活発になります。
• 毛穴の詰まり: 古い角質や皮脂が毛穴を塞ぎます。
• アクネ菌の増殖: 詰まった毛穴でアクネ菌が増殖し、炎症を引き起こします。
• ホルモンバランスの乱れ: 生理周期やストレスなどでホルモンバランスが乱れると、皮脂分泌が過剰になります。
• 生活習慣の乱れ: 睡眠不足、偏った食生活、ストレスなどもニキビを悪化させる要因となります。
• 間違ったスキンケア: 過剰な洗顔や刺激の強い化粧品の使用は、肌のバリア機能を低下させ、ニキビを悪化させることがあります。
3. 症状
ニキビは、進行段階によって症状が異なります。
• 白ニキビ: 毛穴に皮脂が詰まった初期段階で、白い小さな盛り上がりが見られます。
• 黒ニキビ: 白ニキビの皮脂が酸化して黒くなった状態で、毛穴が開いて黒く見えます。
• 赤ニキビ: 炎症が進み、赤く腫れた状態です。痛みやかゆみを伴うことがあります。
• 黄ニキビ: 炎症がさらに進み、膿が溜まった状態です。
4. 検査
ニキビの診断は、通常、視診によって行われます。必要に応じて、以下の検査が行われることもあります。
• パッチテスト: アレルギー性皮膚炎との鑑別
• 細菌培養検査: アクネ菌以外の細菌感染の有無を確認
※当院では行っていない検査もあるので、詳しくはお問い合わせください。
5. 治療
ニキビの治療法は、症状の程度によって異なります。
自己判断せずに、医師の指示に従って治療することも早く治すために大切です。
• 外用薬: 抗菌薬、抗炎症薬、角質溶解薬など
• 内服薬: 抗菌薬、ビタミン剤、ホルモン剤など
• ケミカルピーリング: 古い角質を取り除き、毛穴の詰まりを改善
• 光線療法: アクネ菌の殺菌、炎症の抑制
• 面皰圧出: 専門の器具で毛穴の詰まりを取り除く
※当院では行っていない治療もあるので詳しくはお問い合わせください。
6. 予防、対策
ニキビの予防と対策には、以下の点が重要です。
• 正しい洗顔: 1日2回、泡で優しく洗い、すすぎ残しがないようにしましょう。
• 十分な保湿: 洗顔後は、保湿剤で肌の水分を補いましょう。
• バランスの取れた食生活: ビタミン、ミネラル、食物繊維をバランスよく摂取しましょう。
• 十分な睡眠: 睡眠不足はホルモンバランスを乱し、ニキビを悪化させます。
• ストレスの軽減: ストレスを溜め込まないように、リラックスできる時間を作りましょう。
• 紫外線対策: 紫外線はニキビ跡の色素沈着を悪化させるため、日焼け止めを使用しましょう。
• 肌に触れない: ニキビを触ったり潰したりすると、悪化やニキビ跡の原因になります。
• 専門家への相談: 症状が改善しない場合は、是非当院にご相談ください。
~最後に~
ニキビは、適切なケアと治療で改善できます。
適切な治療をせずにいると痕になってしまったり、治るまで必要以上に時間を要してしまうこともあります。
気になったらまずは当院にご相談ください。
~医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一 監修~
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