皆さん、こんにちは!平井皮膚科クリニックです
桜が開花しましたね
ですが、スギ花粉症やヒノキ花粉症のある方にとっては、つらい季節ですよね。
今回は花粉症についてお話ししたいと思います。
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【 花粉症とは 】
花粉症とは体内に入った花粉に対して人間の体が起こす異物反応です。(免疫反応)
体内に入った花粉を異物と認識し、この異物に対する抗体を作り、再度侵入した花粉を排除しようとする反応です。
この免疫反応が過剰になり、花粉を排除しようとしてくしゃみや鼻水や涙などがでます。
また花粉の種類にもよりますが、皮膚の荒れ・咳や喘息・口の中が腫れたり痒くなる口腔アレルギーなどの症状があります。
【 花粉症の症状 】
*くしゃみ
何度も連続するくしゃみ。
*鼻水
さらっとして透明な鼻水。
*目の症状
目の痒み、涙、充血など。
*皮膚
花粉皮膚炎と呼ばれます。
肌の乾燥や赤み、痒み、ピリピリとした感覚。
*喉
喉の痒みやいがらっぽさ。
口呼吸が原因で喉が痛むこともあります。
*その他
頭痛、倦怠感、耳の痒みなどを訴える方も多くいます。
【 花粉症の発症 】
花粉が体内に入ってもすぐにはアレルギー反応を起こしません。
またアレルギーの素因を持っていない人は、花粉症にはなりません。
体内に花粉が入ると、アレルギー素因を持った人はその花粉に対応する抗体(IgE抗体)を作ります。
IgE抗体は花粉によって異なった抗体が作られます。
人によって期間が違いますが、数年から数十年花粉を浴びることで抗体が十分な量になります。
この状態を感作の成立といいます。
感作の成立後、再び花粉が体内に入ってくると、くしゃみや鼻水や目の痒みなどの症状が出ます。
近年は飛散する花粉量の増加により、感作までの期間が短くなり、小さな子供でも花粉症を発症します。
【 花粉症の原因 】
花粉症の主なアレルゲンは
スギ、ヒノキ、カモガヤ、オオアワガエリ、ハンノキ、ブタクサ、シラカンバ……
などです。
原因となる植物の花粉が飛ぶ季節だけ症状がでます。
スギは2月~4月、ヒノキは3月~5月に多く飛散します。
またカモガヤは6月~8月、ブタクサは8月~9月に多く飛散します。
花粉症のイメージといえば、春ですが、一年中様々な花粉が飛散しているため、春以外にも出現します。
スギ花粉は春に比べると少なくなりますが、秋~晩春までと飛散時期が長いです。
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花粉症についての記事まとめ★
今回のお話はここまでとなります。
次回は花粉症の予防対策についてお話ししますね
当院では皮膚のほか、頭から爪まで様々な治療を行っています。
お困りの際は平井皮膚科クリニックまでお問い合わせ、ご来院ください。
平井皮膚科クリニックは、平井駅徒歩2分、土日も診療しています!
参考文献 花粉症環境保健マニュアル2022 https://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/2022_full.pdf
食物アレルギーガイドライン2021 https://www.jspaci.jp/guide2021/jgfa2021_14.html