本日は「私と家族のかかりつけ医」プロジェクトについてお話しいたします。
当院≪平井皮膚科クリニック≫が属する医療法人社団 俊爽会では一般的な保険診療はもちろんのこと、地域の方々の健康寿命を伸ばしていくために、患者さまの健康教育に力を入れた「健康や病気について学べるクリニック」を広めていくことを目指しております。そして、この取り組みを「私と家族のかかりつけ医」プロジェクトと命名しました。
「健康や病気について学べるクリニック」というのはなかなか聞き慣れない言葉ではないでしょうか?
私たち医療関係者は、日々の診療の中で、症状を訴えて来院された患者さまの病状が既に進行している状況であったという場面に少なからず遭遇します。特に自分の健康に自信があって、全く病院に行かない、検査をしていないという方にそのような危険性が高く潜んでいるのです。
私たちは、そういった患者さまをどうにか減らしていきたい、そのような想いから試行錯誤を重ね、その結果、患者さま自身が健康知識を持つ事が重要であるという答えにたどり着きました。病気は早期発見・早期治療が肝心です。健康に長生きするためには、患者さまも病気について学んでいく必要があります。テレビの健康番組や行政からの健康診断やワクチンの案内も重要ではありますが、それよりもさらに、頻繁に顔を合わせている、医療のプロフェッショナルである私たち「町のかかりつけ医」こそが、患者さまに健康教育を行っていくという事が大切であると考えました。
例えば、高血圧症で定期通院しているから自分は安心と思っていませんか?
それ以外にも定期的に調べた方が良い病気が実はたくさんあります。
定期受診する中で、主病やそれ以外の病気のことについて学び、自身に必要な生活習慣、検査、ワクチンなどの知識を深めていきましょう。疾患啓発年間スケジュールに沿ってお伝えしていきたいと考えております。
これらの学んだ健康や病気の知識を大切なご家族さまにも伝えていってほしいのです。
「症状がないから自分は大丈夫」と思っている方でも、大切な家族からの言葉であれば、健康に対する意識を変えていけるのではないかと考えました。「私のかかりつけ医」ではなく「私と家族のかかりつけ医」と名付けた意図はここにあります。どんなに医学が発展しても、全く受診しなければその恩恵を受けられません。学んだ健康知識を大切な家族にも伝え、健康の輪を広げていきましょう。患者さまと、そのご家族さまの健康意識を高めていくことで、日本の医療を根本から変えていきたいと考え、「私と家族のかかりつけ医」プロジェクトを立ち上げました。この理念が広まる事で、たくさんの方が健康寿命を伸ばし自己実現が可能になること、そして病気の苦しさや悲しみが少しでも減っていくことを願っております。

































