クリニックニュース

2025.11.13更新

◎乾燥を放置すると危険!肌がSOSを出す仕組み◎

地域の皆様、こんにちは。平井皮膚科クリニックですflower2

急に寒さが増し、いよいよ本格的な冬となりましたね。冬になると多くなるのが、「肌のかゆみ」や「粉ふき」などの乾燥トラブルです。

患者様の中には、「冬だから仕方ない」と諦めてしまう方もいらっしゃいますが、乾燥を放置すると赤みや湿疹といった大きな肌トラブルにつながることがあります。なぜ冬は肌が乾燥しやすいのでしょうか?
私たちの肌には、外部刺激から体を守る「バリア機能」があります。このバリア機能は、肌の表面にある水分と油分の層(皮脂膜)と、角質層にある天然保湿因子(NMF)や細胞間脂質によって保たれています。

ところが、冬になると空気の湿度が急激に低下し、さらに暖房の使用で室内もカラカラになります。その結果、肌から水分が奪われ、バリア機能が壊れてしまうのです。

これが乾燥肌、医学的には「ドライスキン」と呼ばれる状態です。

かゆいこがらし
◎今日からできる!皮膚科が教える正しい「保湿」と「NG習慣」◎
保湿剤は「量」と「タイミング」が命です!
乾燥対策の基本は、何といっても「保湿」です。保湿剤を塗っているのに改善しないという患者様は、もしかすると、量とタイミングが合っていないかもしれません。
保湿剤は、カサカサした部分だけでなく、全身にたっぷりと塗ることが大切です。目安は、ティッシュペーパーが肌に軽く貼りつく程度です。そして最も重要なタイミングは、「入浴後10分以内」です。

お風呂から上がると、肌の水分は急速に蒸発して乾燥が進みます。お風呂上がりの3分以内に、しっかりと保湿剤を塗りましょう。
さらに、乾燥を防ぐために避けてほしいNG習慣がいくつかあります。熱いお湯に長時間浸かることや、ナイロンタオルでゴシゴシ体を洗うことは、肌に必要な皮脂まで洗い流してしまいます。

お風呂の温度はぬるめ(38℃〜40℃)にし、体を洗う際は手や泡で優しく洗いましょう。

保湿

◎皮膚の健康は「食事」と「ストレスケア」から◎
寒い冬でも、肌の健康は内側から作ることも大切です。バリア機能の材料となるたんぱく質(肉、魚、卵、大豆製品)や、肌の再生を助けるビタミンA(緑黄色野菜、レバー)、ビタミンC(果物、野菜)を意識して摂りましょう。

また、仕事や人間関係によるストレスも、自律神経を乱し、肌荒れの原因になります。質の良い睡眠を確保し、趣味や軽い運動で心身をリフレッシュすることも、巡り巡って肌のうるおいにつながります。
市販薬では治らない肌トラブルは、当院にご相談ください。
ご自身でケアを続けても、かゆみが強い、赤みや湿疹が広がっている、ひび割れて痛むといった症状は、皮膚科での治療が必要です。当クリニックでは、患者様の症状や生活習慣を丁寧に伺い、最適な塗り薬や飲み薬を処方いたします。

「この程度で受診していいのかな?」と迷う必要はありません!早期に専門的な治療を始めることが、慢性化を防ぐための最も大切な一歩です。
◎最後に◎
私たちは、地域の皆様の健康のパートナーでありたいと心から願っています。このブログ記事を読んで、「なるほど、そうだったのか!」と感じていただけたら、ぜひご家族やご友人と健康情報をシェアしてください。

知識を共有し、お互いの健康を守りあうことで、地域全体がより明るく元気になると信じています。お肌の悩みはもちろん、ちょっとした体調の変化でも構いません。

温かい雰囲気のクリニックで、いつでも皆様のご来院をお待ちしております。「受診してよかった」と思っていただけるよう、スタッフ一同、誠心誠意サポートさせていただきます。

 

~医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一 監修~


《平井皮膚科クリニックの特徴》

健康や病気について学べるクリニック
当院では皮膚のほか、頭から爪まで様々な治療を行っています。
お困りの際は平井皮膚科クリニックまでお問い合わせ、ご来院ください。

《アクセス》
JR総武線平井駅北口から徒歩2分にございます。

 

投稿者: 平井皮膚科クリニック

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