こんにちは、平井皮膚科クリニックです
春から秋にかけて紫外線量が増加します
この時期から紫外線対策をしっかり行うことで、肌トラブルを防ぐことが期待できます!
紫外線による様々な悪影響についてお話ししますので、ぜひ読んでいただきたいです!
【 紫外線とは 】
紫外線を浴びると体内でビタミンDが生成されるなどといった良いこともある反面、有害な紫外線により様々な悪影響を及ぼします。
紫外線はA・B・Cと大別されていて、健康被害などの大きな悪影響を及ぼす、特に有害な紫外線がB(UV-B)です。
UV-Bはフロン等によりオゾン層が破壊されることで増加します。
また、日焼けサロンではUV-BをカットしてUV-Aのみを照射していますが、UV-Aも人体に害が無いわけではありません。
UV-Aのばく露により、シミや水泡などの障害が起こるリスクがあります。
最近のWHOの報告では、UVサロンの危険性を指摘し、18歳以下の使用を禁止するように勧告されています。
【 紫外線の悪影響 】
紫外線を浴びることで、日焼け・シミ・シワ・脂漏性角化症(良性腫瘍)・皮膚がん(悪性腫瘍)・紫外線角膜炎・翼状片・白内障といった病気のリスクを高めます。
また紫外線による皮膚の炎症がきっかけとなり、口周りの単純ヘルペスが再発することもあります。
*日焼け
日焼けは紫外線による被害を防ごうとする身体の防衛本能です。
日焼けによる紫外線防御効果はSPF4程度と小さいです。
*悪性腫瘍・皮膚がん
紫外線に関係してできる悪性腫瘍として、前がん症(日光角化症・有棘細胞がん)・基底細胞がん・黒色腫(悪性黒子型黒色腫・表在拡大型黒色腫)があります。
日光角化症……日光角化症の段階で治療せず、悪性化し転移すると生命にかかわります。
【 紫外線はいつから 】
紫外線は冬から夏に向けて強くなっていきますが、5月以降は特に紫外線が強くなります。
また、一年の中で紫外線の最も強い時期は夏至前後となります。
暑い季節ですので薄着になるかとは思いますが、日傘や帽子、日焼け止めなどを使って紫外線防御をしてください。
冬の紫外線は弱いですが、雪による反射により2倍近くのばく露量となりますので、冬も気を抜かずに、雪のある場所に行く際は特に紫外線対策をとってください。
今回は、ここまでになります。
次回は、紫外線を浴びないためにどのような対策をしたら良いかお話しします。
当院では皮膚のほか、頭から爪まで様々な治療を行っています。
お困りの際は平井皮膚科クリニックまでお問い合わせ、ご来院ください。
参考文献:
環境省 紫外線環境保健マニュアル2020
https://www.env.go.jp/content/900410650.pdf
環境省 紫外線環境保健マニュアル 2008
https://www.env.go.jp/chemi/uv/uv_pdf/full.pdf
国土交通省 気象庁 オゾン層紫外線の知識
https://www.data.jma.go.jp/gmd/env/ozonehp/3-0ozone.html