平井皮膚科クリニックです。
今回は乾燥肌(皮脂欠乏性湿疹)についてのお話です。
*症状は
皮膚表面がガサガサしていたり、白い粉をふいたようになったり、ひび割れができて痛みやかゆみが発生しているのが主な症状です。かゆいからと言ってかきむしり続けると、ゴツゴツとした慢性湿疹となり長期の治療が必要になることもあります。
*原因は
皮膚が乾燥などによって角質層がはがれてしまうことが主な原因です。皮膚の表面は、皮脂膜と角質層でできています。角質層は水分を多く含み、肌に潤いを保つ役割があります。また、皮脂膜は油分を多く含み、角質層の水分を逃がさないようにしています。しかし肌の表面が乾燥することで、角質層の水分が蒸発し小さな隙間ができてしまいます。結果、この小さな隙間に様々な物質が入り込み、かゆみなどを伴う炎症を引き起こしてしまうのです。
*なりやすい人は
洗剤や化学薬品を触る→美容師・看護師・主婦の方など
紙やパソコンをよく触る→オフィスワーカー・銀行員さん等
基本的には加齢による皮脂膜・角質層の潤いを保つ能力の低下が、乾燥肌を引き起こします。
しかし、最近では若い人や子どもにも増えてきています。理由としてはアトピー性皮膚炎になりやすい人であることや、せっけん・ボディシャンプーを多用するなどが挙げられます。
最後に・・・
冬になると乾燥肌で悩む患者さんは増えます、通常の受診の時に相談をいただくことも増えてきます。お困りの方は是非気軽にクリニックでご相談いただければと思います。
次回は乾燥による、対処法と予防についてご案内します‼