秋は過ごしやすい季節ですが、空気の急速な乾燥、夏に受けた紫外線ダメージの蓄積、寒暖差、ブタクサなどの花粉、室内ダニの増加など、お肌にとって刺激が多くトラブルが起こりやすい時期でもあります。
「秋になると肌がカサついて痒い」「顔に赤みや粉ふきが出てきた」「目や鼻だけでなく肌もむずむずする」といったお悩みを抱えてご来院される患者様が増えております。
本記事では、秋に特に増える代表的な4つの皮膚疾患「脂漏性皮膚炎」「皮脂欠乏性湿疹」「秋の花粉症皮膚炎」「アレルギー性皮膚炎(ダニ・ハウスダスト)」の原因・症状・ご自宅での対策、当院での治療法について詳しく解説します。

1. 脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)
皮膚の油分(皮脂)が多い部位に発生する慢性的な炎症です。秋の寒暖差によるストレスや皮脂バランスの乱れにより悪化しやすくなります。
• 原因: 皮膚の常在菌である「マラセチア菌(カビの一種)」の過剰繁殖や、皮脂成分の変質、生活習慣の乱れなど。
• 主な症状: 頭皮のフケ(乾いたフケ・湿ったフケ)・かゆみ・赤み。眉毛、小鼻の周囲、耳の後ろなどの赤みや皮むけ。
• 当院での治療: 外用抗真菌薬(ケトコナゾール等)を中心に、症状が強い場合は短期間のステロイド外用薬を併用して炎症を抑えます。
こんな方は当院へご相談ください
「市販のフケ用シャンプーを使っても治まらない」「小鼻や眉間の赤みが長引いている」という場合は、自己判断での保湿で悪化することがあります。早めの診察をお勧めします。
2. 皮脂欠乏性湿疹(ひしけつぼうせいしっしん)
秋から冬にかけての空気の乾燥と、加齢・洗いすぎなどによる皮膚バリア機能の低下が原因で起こります。
• 原因: 空気の乾燥、長風呂やナイロンタオルでの擦りすぎによる肌の保護成分(セラミドなど)の流出。
• 主な症状: スネ、太もも、腰回りのカサつき、白く粉をふく、進行すると網目状のひび割れや強いかゆみ(湿疹化)。
• 当院での治療: ヘパリン類似物質やワセリンなどの医療用保湿剤を処方し、バリア機能を補強します。強い赤みやかゆみがある部位にはステロイド外用薬を併用します。
ご家庭でのセルフケアのアドバイス
お風呂の温度は38〜40℃のぬるめに設定し、体は泡で優しく洗いましょう。入浴後5分以内の保湿が効果的です。
3. 秋の花粉症皮膚炎(ブタクサ・ヨモギなど)
春のスギ花粉だけでなく、秋にも雑草類の花粉による皮膚のアレルギー症状が現れることがあります。
• 原因: 8月下旬〜10月に飛散する「ブタクサ」「ヨモギ」「カナムグラ」などの花粉が露出した肌に直接付着すること。
• 主な症状: 顔(特にまぶたや頬)、首元など外気に触れる部位の赤み・かゆみ・カサカサ感。
• 当院での治療: アレルギー症状や痒みを抑える抗ヒスタミン薬(内服薬)の処方、顔の皮膚に適した低刺激の外用薬(ステロイド外用薬やタクロリムス軟膏など)で治療します。
日常の対策・予防法
• 花粉の付着防止: 外出時は長袖を着用し、マスクやメガネでガードします。ツルツルした素材の服を選ぶと花粉がつきにくくなります。
• 帰宅後の洗顔・保湿: 帰宅後は速やかに顔を洗い(またはシャワーを浴び)、皮膚に付着した花粉を洗い流してから十分な保湿を行います。
4. アレルギー性皮膚炎(ダニ・ハウスダスト)
夏の間に繁殖したダニが秋に死滅し、その「死骸や糞」がハウスダストとなって室内に飛散することで起こります。
• 原因: ダニの死骸や糞の吸入・皮膚付着、秋の乾燥による皮膚バリア低下。
• 主な症状: 全身や関節の内側の強いかゆみ、赤いブツブツ(丘疹)、蕁麻疹。アトピー性皮膚炎の悪化要因にもなります。
• 当院での治療: かゆみを抑える内服薬やステロイド外用薬の処方に加え、ご希望や必要に応じてアレルギー血液検査(アレルゲン特定)も実施しております。
当院のご案内・Web予約
秋の皮膚トラブルは、「我慢して掻き壊してしまう」「市販薬で合わないケアを続けてしまう」ことで長引いたり重症化したりすることがあります。症状が気になったら、どうぞお気軽に平井皮膚科クリニックまでご相談ください。
平井皮膚科クリニックでは、皮膚科として症状や経過、生活背景を確認し、必要な治療や今後の方針をわかりやすく説明します。時間帯予約制で、WEB予約時に事前のネット問診を入力できる場合は、来院後の流れがスムーズになりやすいです。ご予約はこちら※急な強い症状や不安な点がございましたら、お電話でもお気軽にお問い合わせください。ご予約はこちら
































